TOP > SUBARU PEOPLE/キャリアプラン_近藤小百合
仕事を通じて社会に貢献したいと、新卒で社会インフラを支える大手重工メーカーに入社。大学で教育学を学び、人の成長に興味を持っていましたので人事を志望し、採用業務全般を担当していました。忙しくも充実した日々を過ごしていましたが、入社5年目に配偶者がドイツに転勤することが決まり、帯同するため、当時働いていた会社を退職する道を選びました。長く働き続けるつもりで入社した会社を去ることに抵抗もありましたが、それまで経験したことのない海外の環境で新しい挑戦をするチャンスだと前向きにとらえました。 帯同先のドイツでは会計事務所に勤め、日系企業の会計支援に携わりました。その中で、異なるバックグラウンドや価値観を持つ人たちと仕事をする経験をし、ヨーロッパのキャリア観に触れたことは今の私に大きな影響を与えています。ヨーロッパの人たちは、日本のように一つの会社で働き続けるのではなく、途中で仕事を辞めて学校に通い、その知識を活用して、次の新しい仕事に就く。会社員と学生を繰り返してキャリアを積むことが当たり前になっています。当然、自分で起業する方も多く、キャリアにはいろいろな選択肢があるのだと実感しました。その後、再転勤先のアメリカでの生活を経て2018年に帰国し、転職活動をはじめました。経験のある人事職種で、今後の成長が期待できる業界を選択肢として仕事を探していたところ、「自動車はいま変化が大きい」という友人の言葉で、自動車業界に目を向け出会ったのがSUBARUです。当時SUBARUは会社を変えなければという危機感が大きく、外の視点を持った人財を求めていました。だからこそ、歴としてはキャリアが浅くとも、私のバックグラウンドからその可能性に期待してくれたのだと思います。
入社後は人事制度の改革やエンゲージメントサーベイの導入など、大きなテーマを推進する役割を担ってきました。人事制度の改革では人の領域で市場での競争力を高めるために、どんな人事制度であるべきか、コンセプトづくりからスタートしました。私は主に社員の評価に関わる領域を担当し、年功色の強かった従来の制度から、挑戦を促し、成果に応じた評価ができる制度への改革を推進しました。年齢や社歴に関係なく、能力の高い人財が早期に登用され、高いレベルの挑戦ができることが新制度のねらいです。また、エンゲージメントサーベイ(SUBARU内の呼称は「従業員意識調査」)の導入では、結果を会社の評価指標に活用することを念頭に、設問設計から携わりました。サーベイ結果が各種施策の評価指標に使われるようになったのは言うまでもないですが、今では、経営のKPIとして役員会議で取り上げられ、社外のステークホルダーの関心を引くものになっています。人事の領域で、全社ないしは社外へも大きなインパクトを与える仕事ができたのは、私の誇りになっています。SUBARUはキャリア入社者にも、入社後すぐに大きなテーマを任せてくれます。キャリア入社だからこそ外の視点をもって、改革を推進しやすい部分がある一方で、「その改革は本当にSUBARUに必要なの?」という疑問を投げかけられることもあります。疑問に対しては、あるべき姿を目指すために必要だと、自身のビジョンや改革の意図を繰り返し説明することを心掛けています。今、SUBARU全体に「変わらなければ」という危機感が醸成されているので、大きな改革を伴うテーマであっても、いろいろな仲間がサポートをしてくれ、チームワークで動けていると感じます。これには、SUBARUが自動車メーカーとしては規模が小さいという特徴も、ポジティブに影響しています。一人当たりの業務の範囲や把握できる範囲が広く、一人ひとりがいろいろな仕事を手掛けるスタイルなので、自分の仕事の幅が広がります。またアメーバ式に、お互いの領域に踏み込んでカバーし合い、チームでいい成果を生み出すことができるのは、SUBARUの強みの一つだと思います。
入社してからこれまで、会社の掲げる大きなテーマのもとで、自分で企画を立ち上げ実行してきました。今後はもう一段高い次元で、大きなテーマを設定するところから関わっていきたいと思っています。現在取り組んでいるテーマはSUBARUのタレントマネジメントですが、その課題の一つとして北米市場向けタレント(=人財)の強化を掲げています。SUBARUの主要マーケットである北米での競争力をより強化するというミッションに向かって、自分の想いや考えを盛り込んだ新しい施策に取り組んでいきたいです。SUBARUでは人事の仕事を軸に自分の経験を拡大させ、実力と市場価値を高めたいと考えています。一方で、自分自身の人間としての魅力を高めるため、仕事外での学びを深めたい気持ちも強くなっています。今考えているのは、キャリアカウンセラーとしてのレベルアップにむけた勉強や語学学習、まったく別の分野でヨガのトレーニングもしたいなぁと…年を追うごとに選択肢が広がっています。プライベートでは、SUBARUへ入社後に第二子を出産し2022年9月に復帰しました。残業は殆どせず、在宅でのリモートワークや途中抜けも多いですが、制度をうまく活用しながら、仕事でのやりがいも諦めない、家庭・育児とのバランスを保っています。これからも、SUBARUというフィールドでキャリアを磨きながら、多様なキャリアの選択肢を描いていきたいです。