汚染の予防 HOME サステナビリティ 環境 汚染の予防 汚染の予防 メニュー 考え方・方針 体制・マネジメント 商品での環境負荷物質の低減 事業所での環境コンプライアンス 考え方・方針 SUBARUグループは、公共用水域・土壌・大気の環境汚染を予防することが、愉しく持続可能な社会、および、持続的な事業活動を実現するうえで重要であると考えています。SUBARUグループは、環境マネジメントシステムを活用し、これらの環境負荷を適切に把握し、削減に努めています。 体制・マネジメント SUBARUは環境マネジメントシステムを活用し、関係部署および国内グループの環境法令の担当者と共に、事業活動における環境リスク(環境事故・汚染・法令違反など)の未然防止と最小化に努めています。 具体的な取り組みとして、SUBARUグループ内の環境法令担当者との連絡網を整備し、環境法令に関する情報共有の充実、SUBARUグループの担当者を対象とした環境法令研修の開催、環境法令対応に関する内部監査手続きや実務の見直しなどを、国内のSUBARUグループ全体で進めています。これらの取り組みは、環境マネジメントシステムのPDCAサイクルにならい、毎年課題を洗い出し、次年度への改善につなげ、環境法令遵守を徹底すべく、継続的に取り組んでいきます。 また、SUBARUは、次期開発車の設計・開発段階からお取引先様と協力を図りながら、「排出ガスのクリーン化」や「車室内VOCの低減」といった自動車の環境負荷物質の低減にも積極的に取り組んでいます。 商品での環境負荷物質の低減 SUBARUは、次期開発車の設計・開発段階からお取引先様と協力を図りながら、自動車の環境負荷物質の低減にも積極的に取り組んでいます。鉛、水銀、六価クロム、カドミウムの削減については、2008年以降の新型車全モデルで一般社団法人日本自動車工業会の環境負荷物質削減目標を継続的に達成しています。加えて、REACH規則、ELV指令、米国有害物質規制法、日本の化審法など世界各国の化学物質規制に対応し、鉛のさらなる削減および難燃剤や紫外線吸収剤などの環境負荷物質の代替を進めています。 排出ガスのクリーン化 SUBARUは世界的にクリーンな大気を維持・浄化するため、過去からの大気汚染原因物質である炭化水素化合物、窒素酸化物だけでなく、昨今、深刻な人体影響が注目されている微粒子物質に関して、排ガスクリーン化の技術開発に取り組んでいます。商品レベルでは各国の最新規制への対応車種を順次拡充し、開発レベルでは各国の次期規制対応に順次着手しています。 日本:2018年基準排ガス低減レベル 米国:カリフォルニア州SULEVレベル 欧州:Euro6最終段階レベル 中国:国家第6段階規制レベル 今後規制化が考えられる成分も含めて、将来に向け、各国の環境下での最適な仕様の研究をもとにお客様にとってリーズナブルな商品の開発・提案を進めます。その手法の一つとして、排ガスクリーン化に大きな役割を担う触媒の高性能化と使用する貴金属の省資源化を両立させるべく、素材から原子レベルの材料設計に取り組んでいます。 車室内VOC※1の低減 SUBARUは車室内VOCを低減するために、車室内の部材や接着剤を見直しています。 「レガシィ」「レヴォーグ」「インプレッサ」「フォレスター」「SUBARU BRZ」は、厚生労働省が定めた13物質の室内濃度指針値(2019年1月改訂)を下回るレベルに低減し、日本自動車工業会自主目標※2を達成しています。今後もVOC低減を進め、車室内環境の快適化に努めていきます。 ※1 ホルムアルデヒドやトルエンなどの常温で揮発しやすい有機化合物。人の鼻や喉などへの刺激の原因とされる。 ※2 日本自動車工業会が発表した「車室内VOC低減に対する自主取り組み」で、2007年度以降の新型乗用車(国内生産、国内販売)は、厚生労働省が定めた13物質について、室内濃度を指針値以下にするというもの。厚生労働省の室内濃度指針値の改定(2019年1月)にともない、2022年以降発売の新型車から新しい指針値を満足させる。 日本自動車工業会「車室内VOC(揮発性有機化合物)低減に対する自主取り組み」 事業所での環境コンプライアンス SUBARUは、環境関連法規制の遵守に加え、環境関連法の各規制値よりも20%厳しい値を自主基準値として設定し、自主基準を含む基準値超過ゼロを目標にするとともに、苦情ゼロ、環境事故ゼロに取り組んでいます。2023年度は、群馬製作所にて大気関連で1件、水質関連で2件の法基準値超過、また水質関連で1件、騒音関連で1件の自主基準値超過が発生、宇都宮製作所では、水質関係で1件の法規制値超過が発生しました。東京事業所では、水質関連で2件の法基準値超過、また水質関連で4件の自主基準値超過が発生しました。これについては排水系統や設備の調査など原因究明を行い、改善対策を検討および実践していきます。 事業所名 件数 東京事業所 6件 群馬製作所 5件 宇都宮製作所 1件 株式会社スバルロジスティクスにて騒音関連で1件、自主規制値超過が発生しました。こちらについて要因を特定し、再発防止に努めています。 2023年度工場・事業所の実績 環境事故 構外・構内の事故ゼロを目標に取り組んでいます。2023年度は構外流出事故7件、構内流出事故が6件発生しました。群馬製作所で発生した5件の構内流出事故については、原因を特定し再発防止策を実施しています。東京事業所で発生した環境事故では、必要排水量や流入水の調査など原因究明を行い、改善対策を検討および実践していきます。 事業所名 件数 群馬製作所 構内事故 5件 構外事故 3件 宇都宮製作所 構内事故 1件 構外事故 1件 東京事業所 構外事故 2件 本社 構外事故 1件 なお国内グループ会社では、富士機械株式会社にて構外事故が1件発生しました。環境関連法規制遵守の対応と同様に再発防止に努めています。 環境苦情 環境苦情ゼロを目標に取り組んでいますが、2023年度は2件の環境苦情をいただきました。いただいたご意見の発生要因を正しく把握し、再発防止に努めています。 事業所名 件数 群馬製作所 2件 騒音・振動・悪臭 群馬製作所では、臭気や騒音などは計測機器による測定と人の感覚とでは大きく異なるという経験則から、日々事業所周辺の巡回を実施し、生産設備の改善などを継続して実施しています。 土壌・地下水 SUBARUでは、1998年から自主的に事業所の土壌・地下水調査を行い、必要に応じて浄化対策と地下水モニタリングを行ってきました。土壌汚染対策法が施行された2003年以降は、法にのっとり、届出や調査を実施しています。 PCB廃棄物 SUBARUでは、PCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物の調査および処理を計画通り進めています。SUBARUの各拠点および国内のグループ会社や販売特約店でのPCB廃棄物の処理状況の最終調査を行い、2027年度までにSUBARUグループのPCB廃棄物の処分完了を予定しています。 有害廃棄物 SUBARUでは、バーゼル条約※付属文書Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳに定められた有害廃棄物の重大な漏出、輸送はありません。 ※ 一定の廃棄物の国境を越える移動などの規制について国際的な枠組みおよび手続きなどを規定した条約。 VOC SUBARUの自動車塗装工程から発生するVOC(揮発性有機化合物)排出量は、塗装面積あたりの排出量で管理しています。塗装時のVOC排出量を削減するため、自動車塗装工程で使用する洗浄用シンナーの使用量低減や回収強化を行っていますが、2023年度は49.2g/m2となり、前年度比で-2.2%となりました。 自動車塗装工程から発生するVOC排出量 国内法PRTR対象物質取扱量・排出量 対象範囲 SUBARU: 群馬製作所、東京事業所、宇都宮製作所、半田工場、半田西工場 国内グループ会社: 輸送機工業株式会社、富士機械株式会社、株式会社イチタン、桐生工業株式会社、株式会社スバルロジスティクス NOx、SOx排出量 対象範囲 SUBARU: 群馬製作所、東京事業所、宇都宮製作所、半田工場、半田西工場 国内グループ会社: 輸送機工業株式会社、富士機械株式会社、株式会社イチタン、桐生工業株式会社、株式会社スバルロジスティクス 海外グループ会社: Subaru of Indiana Automotive, Inc. サステナビリティ > 環境 環境マネジメント 気候変動の抑制 Circular Economy(循環経済)の実現 自然との共生 水資源 汚染の予防 2023年度工場・事業所の実績