• Top
  • 先輩社員の声
  • 現場の声【研究部 空力制御設計課】

航空機の「流れ制御」を究めたくて。

大学・大学院を通して、私は航空工学、特に流体制御を専攻。2016年4月に新卒で重工メーカーに就職したのですが、配属されたのはガスタービンの研究開発部門でした。やはり航空機に関わりたいという思いが強く、転職するなら早いほうがいいと考えて、2017年3月に当社に入りました。いわゆる第二新卒です。

SUBARUの航空宇宙カンパニーは学生の時から知っていて、一人ひとりの技術力が高く、自由な雰囲気のもとで研究開発に打ち込めるイメージを持っていました。実際、若手に責任ある仕事を任せてもらえると実感していますし、企画設計から試験、データ収集、解析、評価に到るPDCAを、自分で手を動かしながら回していけます。何よりも希望どおり「流れ制御」、航空機の空力周りの基礎研究に従事できたので、毎日が充実しています。

具体的には、入社後すぐに防衛省の案件に参画。次期戦闘機のあり方を検討するプロジェククトの一環として、吸気口からエンジンへの空気の流れを最適化するための実験に携わりました。機体の胴体模型を風洞内で試験してデータを取り、計算をして性能を確認する取り組みです。

見えない流れを見て、革新の技術を探る。

空気の流れは当然目には見えません。防衛省の案件では、超音速の世界を想定してデータを取りながら、そのデータは正しいのか、なぜ想定と結果の違いが出たのか等、見えない流れを見る難しさと面白さを満喫できました。

3年目の現在は、流れ制御の基礎研究を行っています。航空機にはアンテナ等の突起物が付き物ですが、渦をつくって空気の流れを乱すため、空気抵抗が増して燃費や揺れに影響します。そこで解決策として、プラズマを利用したり薄膜を振動させたりして、空気の流れをスムーズにする方法が提案されているので、これをテーマに取り上げて、本当に実現可能か、メリットはあるのか、私なりにアプローチしています。

今はまだ研究室レベルのアイデアで、未知の要素も多いのですが、確実に未来のスマートな航空機づくりにつながる技術だけに、「ぜひ実現したい。この手で空力制御のブレイクスルーを成し遂げて世界の空に貢献したい」と、仕事に夢が持てるのが、嬉しいです。

募集職種一覧