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  • 航空機業界の未来

今後、さらなる市場の拡大が期待される日本の航空機産業

航空機業界の市場規模がどれくらいか、ご存知でしょうか。

世界主要国の航空機製造業生産高は年間約49.2兆円。
対し日本の航空機産業の生産高は約1.8兆円。アメリカの10分の1の規模。
航空宇宙産業全体で見ても、売上高の対GDP比は欧米の主要先進国で1%を超えているのに対し、日本はまだまだ0.38%(※1)。
言い換えれば、これからまだまだ成長の余地がある、現在、スタート地点にある業界だといえます。

航空機は数多くの部品で構成されており、例えばB777は約300万点の部品。
自動車の部品点数が2~3万点と言われていますので自動車産業以上に裾野が広く、市場の拡大が大きく見込める業界です。

世界のマーケットをみると、民間航空機市場は年率約4.4%で増加し、
今後20年間の市場規模は約16兆ドル程度と、現在の2倍になる見通しです(※2)。

さらに近年、中国を含むアジア市場が拡大を続けており、今後も市場をアジアが牽引することが予測されます。
これを受け日本政府は、2030年までに航空機産業の売上高を現在の1.7倍まで引き上げる方針を発表。
販売拡大の為、ボーイング社との技術協力に合意を交わすなど、日本の航空産業の更なる発展に向けた取り組みを続けています(※3)。

※1.2018年 日本航空宇宙工業会
※2.2019年 日本航空機開発協会
※3.2019年 経済産業省

日本の航空機産業をリードするメーカーを目指して

SUBARUといえば、『クルマ』のイメージが強いと思いますが、
私たちの前身は、かつて日本の名門航空機メーカーといわれた「中島飛行機」。
創業は1917年です。以来、約100年にわたって私たちは航空機の開発・生産を進めてきました。

「中島飛行機」の技術とスピリットを受け継ぎ、
現在は主翼などの複合材を含む航空機構造の開発・生産技術、戦闘ヘリコプター、無人機や
高度なシステムインテグレーション技術などさまざまなカテゴリーでナンバーワン技術を有しています。

防衛省関連事業では、
国産初のジェット機「T-1」をはじめとし、数々の練習機、ヘリコプターを納入。
また防衛関連の無人機のほとんどをSUBARUが開発し納入しています。

民間機関連事業では、
ボーイング社の大型旅客機「777X」の開発では、左右の主翼と胴体をつなぐ重要部である中央翼に加え、
主脚格納部・主脚ドア・翼胴フェアリングとのインテグレーションを担当。
他にも、「767」「777」「787」の主に中央翼を共同開発・生産しています。

さらに、エアバス社との超大型旅客機A380の製造協力や、JAXA(宇宙航空研究開発機構)との超音速試験機(D-SEND)の開発では、
世界で初めて低ソニックブーム設計技術の飛行実証に成功するなど、新たな分野にも積極的に挑戦しています。

  • 半田工場で生産されている中央翼。胴体と主翼の接合部分であり、中身は燃料タンクという高水密・高強度が求められる難しい部分。

  • 宇都宮製作所(南工場)の「自動打鋲機(リベッター)」。ボーイング777の中央翼などの製造に使われスキン(外板)とストリンガー(補強材)などをリベットで締結する際、穿孔~皿取り~ファスナー挿入~打鋲(カシメ)~シェービング(平滑化)の一連作業を自動で行う設備。

次世代を担うキャリア採用をスタート

『航空機』というと、
「異業界の経験は活かせないのでは?」「そもそも業界経験者ではないと応募できないのでは?」 と思われるかもしれませんが、
航空機の技術分野は多岐にわたっており、 異業界からの方が活躍できるフィールドが十分にあります。

SUBARUは年率約4.4%で伸びていく市場の期待に応えるため、
現在、体制固めを進めており今回のキャリア採用はその一環です。

私たちは新たな新中期経営ビジョン「STEP」を掲げ、航空宇宙戦略として、
「自立」から「安定成長」に向けた取り組みを継続していきます。
具体的には、次世代を目指した技術実証の推進やパートナリング戦略の構築、自動車とのコラボレーション推進といった取り組みにより、
世界規模でのSUBARUブランド拡張をめざし、事業全般に磨きをかけていきます。

またSUBARUには、独自無人機技術や複合材技術、さらには製造現場での独創的発想による機械化・自動化技術の開発など、
独自の発想による新たな技術や新たな価値を創造することに無上の喜びを感じる風土があります。

これは当社の大きな特徴であり、魅力。
この風土を大事にしながら、新たな価値の創造に挑戦し続けていきます。

私たちと共に航空機はもちろん、これからの航空宇宙カンパニーを作り上げていただける方を募集します。

募集職種一覧