SUBARUの特長とは?
“人を中心としたクルマづくりで「安心と愉しさ」を”
SUBARUが生み出してきたことをご紹介します。

SUBARUの総合安全思想

SUBARUでは、「スバル360」を開発した約60年前から「クルマは人の命を乗せて走るもの、だから安全を最優先に考える」という思想が脈々と受け継がれています。まだ安全志向が世の中に浸透していない1960年代から独自の衝突安全試験を行い、現在では国内外の安全性評価において常にトップクラスの評価を受けています。その根幹をなすものが、SUBARUの総合安全思想です。

SUBARU独自の総合安全思想は 「0次安全」「走行安全」「予防安全」「衝突安全」の4つです。
「0次安全」とは視界の良さや疲れないパッケージ、「走行安全」は障害物を正確に回避したり、回避した後のコントロール性です。「予防安全」はアイサイトのプリクラッシュブレーキなどにより、事故の防止や被害の軽減を図ることです。そこまでしても事故が起こってしまう場合に「衝突安全」で乗員を保護します。

第三者評価の対象は主に「衝突安全」で、最近は「予防安全」も評価の対象となっていますが、SUBARUは4つの安全思想で考えています。
更に今後は、この4つの注力分野に「つながる安全」を加え、「知能化技術」を活用することで、2030年死亡事故ゼロ達成を目指しています。

まず、先進運転支援システム(ADAS)の高度化によって死亡交通事故全体の65%削減を目指します。そして残る35%については、SUBARUの得意とする衝突安全の継続的な強化によって乗員の傷害を軽減し、さらにコネクトサービスを活用した先進事故自動通報(AACN)によって救命率を向上することで、2030年に死亡交通事故ゼロの達成を目指します。

SUBARUの死亡交通事故
(米国FARSデータから推定)

世界で評価される安全性能

SUBARUは、日本のJNCAP、米国のIIHS※1、欧州のEuro NCAP※2、など国内外の公的機関による安全性能試験・評価を受けており、最高ランクの評価を多数獲得しています。
2022年度は、JNCAPの自動車安全性能評価において、「ソルテラ」が「自動車安全性能2022ファイブスター賞」を受賞しました。IIHSにおいては、2023年5月時点でSUBARUの2023MY(モデルイヤー)車の3車種で「2023 TSP+賞」、2車種で「2023 TSP賞」を獲得しました。また、2022年3月から開始したシートベルトリマインダー評価において、「レガシィ」「アウトバック」「アセント」「フォレスター」「WRX」「BRZ」「ソルテラ」が最高評価の「Good」を獲得しました。Euro NCAPにおいては、「ソルテラ」が2022年評価で5★を獲得しました。

※1
IIHS(The Insurance Institute for Highway Safety):米国道路安全保険協会
※2
Euro NCAP(European New Car Assessment Programme):欧州で行われている自動車の安全情報公開プログラム
直近の受賞実績
対象車 評価機関 評価
ソルテラ 日本 JNCAP 自動車安全性能
2022ファイブスター賞
アウトバック、アセント、ソルテラ(2022年10月以降生産車)の2023年モデル
(米国モデルのみ)
米国 IIHS 2023 TSP+賞
レガシィ、フォレスターの2023年モデル
(米国モデルのみ)
米国 IIHS 2023 TSP賞
ソルテラ 欧州 Euro NCAP 2022年評価 5★

※IIHSが行う自動車の安全性評価で、オリジナルの前面のオフセット衝突とスモールオーバーラップ(運転席側、助手席側)衝突においてGood評価、更新された側面衝突とヘッドライト評価(標準装備)がAcceptable評価以上、衝突回避評価(昼間の対歩行者)の試験結果がAdvanced評価以上の条件を満たす自動車にトップセーフティピック(TSP)賞、さらにこれらの条件に加え、更新された側面衝突がGood評価、衝突回避評価(夜間の対歩行者)の試験結果がAdvanced評価以上の条件を満たす自動車にトップセーフティピックプラス(TSP+)賞が与えられる。

人の「感覚」を大切にした性能の追求

SUBARUは、お客様の「いつまでも走っていたい、遠くまで行ってみたい」と思う気持ちに応えるために、人の「感覚」を大切にした走りの気持ち良さや視界の見やすさ、クルマとしての使いやすさを徹底的に追求しています。あらゆる環境下において、ドライバーがコントロールしやすく、意のままに操ることができることで同乗者にも「安心と愉しさ」を提供することが重要だと考えています。
さらに、移動そのものが楽しくなる快適な空間や広い荷室、「人の自由を拡張する」クルマの本質的な機能を追求し、お客様の豊かな人生に寄り添うパートナーとしてのクルマづくりに取り組んでいます。

進化し続けるAWD技術

AWDは長年SUBARUが得意とするものですが、さらに進化をしていきます。AWDと運動性能は非常に複雑な関係があります。例えば、直結AWDのトルク配分は前後50:50と言われていますが、コーナリングでは前後のタイヤの回転数が異なるためコーナリングの姿勢によってトルク配分は変化します。SUBARU車の運転に慣れた方は、SUBARUのAWDの特性をうまく利用して安全にスムーズに旋回していることが分かりました。誰もがこのような運転をすることができれば、もっと安心で愉しい走りができる。これを実現するための制御技術を開発しています。

車両応答の速さと正確性

「応答の速さ」は運転のしやすさに大きく関係しており、SUBARUはこれにこだわってきました。応答の速さにはステアリングやサスペンション、車体、タイヤなど、構成部品の全てが関わっています。
また応答の速さとともに必要になるのが「正確性」。ドライバーの操作に対して、クルマが常に同じ動きをするということです。ここにブレがあるとドライバーの意図に反することになり、ドライバーは走行しにくいと感じます。全箇所を徹底的に極め、高精度化することで、運転のしやすさを高め続けています。

スバルドライビングアカデミー

SUBARUには、開発したクルマに乗って評価する専任の「テストドライバー」という職種はなく、開発段階でクルマを評価するのはすべて「エンジニア」です。クルマに乗ってその良し悪しを評価するだけでなく、乗って感じたことを理論的に思考した上で設計図に落とし込む。この行程を分業せず、同じスタッフが一貫して取り組んでいるところにSUBARUの強みがあります。スバルドライビングアカデミーではエンジニアの運転スキルとテストドライブ時の評価能力を高めるプログラムを体系化し、高いレベルの評価能力を持つ人財を育成することに取り組んでいます。

トレーニングを通して、「乗って」「感じて」「考えて」「物理にする」というサイクルを短期的に回すことで、開発におけるトライ&エラーに費やす時間が減り、その分、人の感覚で磨き上げることに多くの時間を使い、より「乗って安心、愉しい」と感じていただけるクルマに仕上げることができるようになりました。

SUBARUの独自技術

スバルグローバルプラットフォーム
走りの質感や衝突安全性能を高い次元で実現

2016年10月にフルモデルチェンジをした「インプレッサ」から順次導入している「スバルグローバルプラットフォーム」。車体・シャシー剛性の大幅向上やさらなる低重心化により、「走行安全」および「衝突安全」のレベルを引き上げるとともに、ドライバーの意思に忠実なハンドリングや、不快な振動騒音を低減した快適な乗り心地を実現します。

詳しくはこちら(開発ストーリー:スバルグローバルプラットフォーム篇)

スバルグローバルプラットフォーム

シンメトリカルAWD(All Wheel Drive)
前後左右の優れた重量バランス

水平対向エンジンのもたらす低重心と、トランスミッションを車体中心近くに集めることで実現する前後左右の優れた重量バランスが、AWDの能力を最大限に引き出し、様々な状況で卓越した走行性能を発揮します。日常走行から高速走行まで、ドライバーの信頼に足るメカニズムの「核」として、SUBARUはシンメトリカルAWDにこだわり続けます。

詳しくはこちら(テクノロジー:DRIVING シンメトリカルAWD)

シンメトリカルAWD

水平対向エンジン(ボクサーエンジン)
コンパクト・低重心

ピストンが左右に向き合う形で配置された水平対向エンジンは、向かい合ったピストンが互いの振動を打ち消しあうため、なめらかに回転し、車内に伝わる振動も少なくする事ができます。また、エンジン全高が低くコンパクトな形状がクルマを低重心化。安定した走行姿勢が安心感の高いドライビングを提供します。

詳しくはこちら(テクノロジー:DRIVING 水平対向エンジン)

運転支援システム「アイサイト」
ステレオカメラで高い認識力を発揮

アイサイトは人の「目」と同様に左右2つのカメラで、前方のクルマや歩行者などを立体的に認識し、それら対象物との距離、形状、移動速度を正確に捉えることで事故回避・被害軽減や運転負荷軽減といった「予防安全」を実現しています。2020年発売の「レヴォーグ」に初搭載した「新世代アイサイト」では、ステレオカメラを刷新して視野角を拡大し、前後4つのレーダーを組み合わせることで、360度センシングが可能になり、交差点などこれまで以上に幅広いシーンで安全運転をサポートします。また、高度運転支援システム「アイサイトX」は、3D高精度地図データをはじめ、GPSや準天頂衛星システム「みちびき」を活用した位置情報を組み合わせることで、車線変更支援、カーブ前速度制御、渋滞時ハンズオフが可能に。ドライバーの運転負荷を低減し、自動車専用道路をより安全・快適に移動できる最新機能を価格を抑えながら実現しています。

詳しくはこちら(開発ストーリー:アイサイト篇)

ステレオカメラ