RACE
2025.02.25

第108回日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走

日時2025年2月22日(土曜日)
場所:福岡県福岡市・国営海の中道海浜公園クロスカントリーコース



種目 選手名 順位 タイム
シニア男子10km 三浦 龍司 1位 28分24秒
シニア男子10km 鈴木 勝彦 10位 29分08秒

今年1月のニューイヤー駅伝で優勝した旭化成のアンカーで区間賞も獲得した井川龍人選手(右)とのデッドヒートを制し、1位でフィニッシュした三浦龍司選手(左)


三浦龍司選手が優勝!

 2月22日(土)に第108回日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走が開催され、SUBARU陸上競技部からシニア10kmに、三浦龍司選手と鈴木勝彦選手が出場。三浦選手は、過去の出場者のなかでも最速タイムで優勝しました!

スタートする選手たち(三浦選手はゼッケンナンバー1060番、鈴木選手は1061番)


自然のなかを走るクロスカントリー


 この大会で2021年に優勝、2023年には準優勝を果たしている三浦龍司選手。前日の記者会見では「優勝を狙う」と話し、試合に臨みました。
 三浦選手、スタート直後から前に出ます。
 終始、先頭集団で走った三浦選手


 後半、トップ争いは世界大会2大会連続入賞の三浦選手と、10000m日本記録保持者の塩尻和也選手(富士通)、ニューイヤー駅伝で区間賞の走りを見せ優勝のゴールテープを切った井川龍人選手(旭化成)の3人に絞られ、激しい駆け引きを展開。

 前評判の高かった3選手がさすがの走りで優勝争いを展開。三浦龍司選手(左から2人目)、塩尻和也選手(同3人目)、井川龍人選手(同4人目)

 残り500mで井川選手がスパートをかけて前に出ると、三浦選手は後ろにつきます。最後の直線で得意のラストスパートをかけると井川選手を抜き去り、1位でフィニッシュしました!


手応えつかんだ鈴木選手

 鈴木勝彦選手はケガの影響で、練習を再開してまだ3週間というタイミングでのレース。

急な上り坂を懸命に駆け上がる鈴木選手(ゼッケンナンバー1061番)


「目標は8位入賞。トップを走るであろう三浦選手と並走し、いい感触をつかみたい」と話し、スタートラインに立ちました。先頭が見える位置につけると、粘って10位。ケガからの復帰を確認し、春のトラックシーズンに向けて手応えをつかみました!

終盤も粘りの走りを見せた鈴木選手

阿久津コーチコメント

 日本選手権クロカン、シニアの部10kmに鈴木選手と三浦選手が各々目的を持って出場しました。
 三浦選手は前半から好位置をキープ、終盤まで余裕を持ちながら最後はキレのあるスパートで優勝することができました。駅伝後からも順調に練習が進んでいることがわかり安心しました。2025年シーズンもトラック界を盛り上げてもらいたいと思います。
 鈴木選手は年末年始で故障していたところからのレースとなりましたが、今取り組んでいる練習が形になったと感じられる結果となりました。欲を言えば入賞まで後少しだったのでそのラインまでいってもらいたかったです。ただ、いい刺激が入ったと思いますので春のトラックレースで爆発することを期待しています。
 肌寒いなか、温かい応援ありがとうございました。2025年度もSUBARU陸上競技部をよろしくお願いいたします。


三浦龍司選手コメント「2025年の最大目標である世界陸上でのメダル獲得に向け、切れ味よくスタートできた」

 (急な上り坂や砂地があるなど)タフなコース。きょうは風も強かったので、冷静なレース運びを心掛けたが、しっかり実現できた。
 (最後に優勝を争った)井川選手もラストスパートがある選手。どこでラストスパートをかけようか考え、ワンテンポずらしてかけることにしたら、結果的にうまくいった。勝負どころでしっかり勝ち切ることを目標にしていたが、達成できて、トラックシーズンにつながる走りができた。
 1月末から2025年シーズンをスタートさせた。このレースはその初戦だったが、中間のスタミナ、スピード、ラストのキレなど、切れ味良く走れて、いい状態であることを確認した。
 2025年のいちばんの目標は、9月の東京世界陸上です。3000mSCでメダルを獲るため、世界のレースで戦いながらしっかり準備していく。


鈴木勝彦選手コメント「4月の日本選手権10000mに向け、好感触」

 例年にないハイペースでレースが進んだが、焦らずにしっかり我慢することができた。目標の8位以内まであと2秒だったので悔しいが、体の状態がケガをする前に戻っていることが確認できた。この緊張感や勝負はレースでしか経験できない。4月の日本選手権10000mに出場できる可能性があり、そこに向けて良い追い込みができた。
 三浦選手の動き、余裕度を近くで見ることができたが、やはり世界クラス。いい勉強になったし、自分もレベルアップを目指していく。



表彰される三浦選手(左)。2位は井川選手(中央)、3位は塩尻選手(右)



SUBARU硬式野球部の前主将・龍昇之介さん(左)もお子さんたちと一緒に現地に駆けつけ大声援!「三浦選手の走りを初めて直接見ましたが、ド迫力のラストスパート、優勝に興奮しました!」



歴代優勝者に用意されていた特別テント。来年は「2025」の文字も加わります!

ご声援、ありがとうございました!レース結果の詳細は、こちらをご覧ください。
三浦龍司選手の次のレースは、3月22日(土)の順大記録会で1500mに出場予定です。

レース結果一覧