11月3日(金・祝)に第64回東日本実業団対抗駅伝競走大会が行われ、SUBARU陸上競技部は4位で走り、2024年1月1日に行われるニューイヤー駅伝出場を決めました。
2区のキプランガット・ベンソン選手が2年連続の区間賞に輝いたほか、5区・清水歓太選手、6区・梶谷瑠哉主将が区間2位の走りを見せました。目標の総合3位にはあと一歩。あと2カ月、しっかり準備し、開催されるニューイヤー駅伝こそは、表彰台に立ち、地元・群馬を沸かせます。 朝早くからたくさんの皆さんに、競技場や沿道で応援していただきました。本当にありがとうございました!
2区で区間賞の走りを見せ、閉会式で表彰されるベンソン選手
レース展開 1区・川田裕也選手は手堅い走りで、トップから19秒差の11位で2区・ベンソン選手へつなぎます。ベンソン選手はたすきを受け取ると、猛スピードで前を追い、前の10人全員を抜き去り、トップに立ちました。
最長区間・3区は鈴木勝彦選手。前半から積極的な走りで5000m東京五輪代表の坂東悠汰選手(富士通)らと並走しながらトップを守りますが、後半に少しペースを落とし、8位で4区へ。
チームはここから順位を上げていきます。まず、4区・口町亮選手はペースを守る落ち着いた走りを維持しながら少しずつ前との距離を縮めて2つ順位を上げ、6位に。5区のエース・清水歓太選手は、実力通りのスピード感あふれる走りで2人を抜き、4位で6区へ。6区・梶谷瑠哉選手は、前半からスピードを出しつつ力をしっかりため、後半も粘って区間2位、総合順位も2位まで引き上げました。
最後は7区・照井明人選手。2つ順位を落としたものの、粘りの走りで4位でフィニッシュ。ニューイヤー駅伝出場を決めました。
奥谷亘監督コメント 3位を目指したが、最後の競り合いに敗れて4位。「勝つ」というのはやはり簡単ではない。ただ、2位争いに終盤まで加われたのは収穫だ。一度順位を落としても、盛り返すところに、実力がついてきたことを感じた。 ニューイヤー駅伝3位という目標は、選手たちが決めた。きょうのレースを振り返って2ヵ月間準備し、ニューイヤー駅伝では必ずや、表彰台を勝ち取りたい。
梶谷瑠哉主将コメント チーム目標である3位をクリアできなかったことは残念だが、悔しさによって気が一層引き締まった。ニューイヤー駅伝の表彰台に向け、気合いを入れて準備していく。
1区 川田裕也選手 スタート⇒11位
川田裕也選手コメント 昨年は当日のアクシデントで出場できなかったので、スタート地点に立った時は感慨深い気持ちになりました。集団の流れにはついていけたが、ラストスパート勝負で勝てず、先頭と離されてしまったのは不甲斐なかった。3番以内に入ることの大変さを実感した。レースで分かった力不足な点をあと2カ月で修正し、ニューイヤー駅伝では何としてもチームに貢献したい。
2区 ベンソン・キプランガット選手 11位⇒1位(区間1位)
ベンソン選手コメント きょうのレースでもいい走りができて幸せです。速く走れるのは、日々、本当にたくさんのトレーニングを積んでいるからです。ニューイヤー駅伝でもチャンピオンになれるよう、ベストを尽くします。
3区・鈴木勝彦選手 1位⇒8位(区間11位)
東京五輪5000m代表の坂東悠汰選手(富士通、写真左)ら強豪と戦う鈴木勝彦選手
鈴木勝彦選手コメント チームがトップになるには攻めの姿勢が必要だと考え、積極的にいった。状態は良く、10kmまでは余裕を持って走れていた。ただ、最後まで押しきれず、結果的に流れを崩してしまった。攻めの姿勢、挑戦する気持ちを押し出したが、出るのが少し、早すぎました。攻める気持ちのなかに、冷静さを身に付ければ結果が出てくる。この悔しさをニューイヤーにぶつけたい。
4区・口町亮選手 8位⇒6位(区間6位)
大声援を受けながら、懸命に前を追う口町亮選手
口町亮選手コメント 2つ順位を上げられたのは良かったが、そのあとの動きが足りなかったのが反省点。前半、チームを追うところに力を使い、中盤以降の走りに課題がありました。一つひとつの練習を大切にし、ケガに注意しながら準備したい。きょうはチームで決めた3位という目標に一歩及ばずだったが、ニューイヤー駅伝ではきょう以上の結果を出し、沿道の声援に応えたい。
5区・清水歓太選手 6位⇒4位(区間2位)
貫禄の走りで順位を2つ押し上げた清水歓太選手
清水歓太選手コメント 短い距離の区間なので、最初から積極的に行こうと思っていた。区間賞を狙っていたので、2位は残念。前半は良かったが、中盤のラップが少し落ちたので、そこだけもう少し粘れればもっと良かった。ニューイヤー駅伝に向けては、長い距離に対して対応できるように練習を積んでいく。1月1日は、ファンの皆さんも、自分も楽しめるような走りをしたい。
6区・梶谷瑠哉選手 4位⇒2位(区間2位)
渾身の走りで順位を2位に上げ、見せ場を作る梶谷瑠哉主将
梶谷瑠哉選手コメント 区間賞を狙っていました。走り始めた時は快調で、まわりの選手のペースが上がっていないように思えたほどでした。ただ、苦手とする暑い中でのレースだったため、最後のペースアップが思うようにいかなかった。ラスト2kmを予定通りペースアップできれば、もう少し勢いづけてたすきを渡せたと思います。ニューイヤー2023でいい走りできたのだが、それがまぐれではない、という実感を得られたのは収穫です。
7区・照井明人選手 2位⇒4位(区間6位)
4位でフィニッシュする照井明人選手
照井明人選手コメント 後続のランナーに越されてしまい、アンカーの役割を果たせなかった。今季はケガに苦しみ、復活はしましたが、突っ込みきれませんでした。ニューイヤーでは区間賞を取れる走りをし、必ずこの借りを返したい。
他チームも含めたレース結果の詳細は、こちらをご覧ください