RACE
2022.11.28

2022 八王子ロングディスタンス

日時
2022年11月26日(土)
場所
町田GIONスタジアム
種目 選手名 順位 タイム
10000m 小山 司 E組13位 28分44秒00(自己新)
10000m 真船 恭輔 E組24位 29分21秒59
10000m 口町 亮 D組10位 28分48秒18
10000m 梶谷 瑠哉 C組3位 28分02秒27(自己新)
10000m 鈴木 勝彦 B組13位 28分03秒89(自己新)
10000m 照井 明人 B組24位 28分25秒21
10000m KIPLANGAT BENSON A組2位 27分09秒83(世界選手権標準記録突破)

11月26日(土)に開催された男子10000mの記録会、八王子ロングディスタンス。SUBARU陸上部から7名の選手が出場、自己新記録が続出しました。そして、初の10000mだったキプランガット・ベンソン選手は、いきなりブダペスト世界選手権参加標準記録(27分10秒00)を突破する、すばらしい走りを披露しました。

 

この大会では、アジアで初めて電子ペーサー「ウェーブライト」が導入されました。トラックの内側で設定タイムどおりに、青、緑、赤、白のライトが光りながら動いて選手を誘導。光について行くと、そのタイムが達成できる仕組みです。

選手の足元で、緑色に光るウェーブライト。設定タイムの速さで動きます

 

レース展開

◇E組(設定タイム 28分30秒00)
小山司選手、真船恭輔選手

小山選手、しっかりラストスパートをかけて自己新

スタート直後、小山選手は集団の中央に、真船選手は中央よりやや後方につきました。5000m超えたころに集団に分かれ始め、小山選手は第2集団で粘り、8000m付近で第2集団のトップに出ます。この後、集団がバラバラになる中、ペースを落としすぎることななく、最後はしっかりとスパートをかけ自己ベストを更新しました。


自己記録を更新した小山選手(ナンバーカード26)

真船選手は10月に体調の関係から取った休息からの回復中で、レース勘を取り戻すことを目的に出走。次戦の甲佐10マイルでしっかりと走る準備を進めていきます。

力走する真船選手(ナンバーカード34)

 

◇D組(設定タイム 28分20秒00)
口町亮選手
手堅くレースをまとめる

スタート直後、後方に位置取りました。前半は設定タイムのペースどおりに走り、少しずつ順位を上げて真ん中あたりで粘ります。

少しずつ順位を上げていく口町選手(ナンバーカード15)

 

終盤、集団がバラけるなか、ペースを落とすも粘りの走りをみせ10位でフィニッシュ。自己ベストには届きませんでしたが、駅伝に向けた課題が見つかるレースとなりました。

 

 

◇C組(設定タイム 28分10秒00)
梶谷瑠哉選手
積極レースで、大幅自己新

スタート直後から前方に付きました。5000mをすぎても集団が保たれるなか、前方で服部大暉選手(トヨタ紡織)の後ろにつき、ペースを守ります。
7000m付近で集団がバラバラになり始めると、10人で構成されたトップ集団で粘ります。
8000mすぎにペースが上がるも、梶谷選手は4番手でついて行き、残り1200mでペースメーカーが外れると、梶谷選手はラストスパート!トップに出ると、イェネブロ・ビヤゼン選手(ひらまつ病院)、服部選手、西山雄介選手(トヨタ自動車)、星岳選手(コニカミノルタ)選手とデッドヒートを繰り広げます。
27分台が出る高速ペースに食らいつき、最後は、さらにギアを入れた強烈なラストスパートをかけて3着でフィニッシュ!昨年同大会で出した自己ベストを22秒縮め、大幅な記録更新を達成しました。



大幅自己記録更新した梶谷選手(ナンバーカード21)

 

◇B組(設定タイム 27分55秒00)
照井明人選手、鈴木勝彦選手
鈴木選手、高速ペースに食らいつき大幅自己新

B組は、スタートしてしばらく、横にも広がりながら、大きな集団で進みました。照井選手は中央より前、鈴木選手は中央より少し後ろに位置取り、集団に合わせてペースを刻みます。

鈴木選手は少しずつ前に出ます。後半になると、約20人のトップ集団が形成され、鈴木選手は余裕を持ちながらついて行きます。照井選手は苦しくなりますが第2集団で粘ります。

高速集団のなかで粘る鈴木選手(中央後ろ)

 

8000m付近でトップ集団がバラけると、鈴木選手は少し後方に下がるものの、離されることなくついていきます。10位までが27分台というハイペースの中、最後まで粘りの走りをみせ13着でフィニッシュ。こちらも梶谷選手同様、自己ベストを24秒も更新する好タイムをマークしました。


こちらも自己記録を大幅更新した鈴木選手(ナンバーカード2)

照井選手は11月3日の東日本実業団駅伝で3区区間賞を獲得し、その疲労の回復途上での出走となりましたが、照井選手本来の持ち味である粘りの走りで最後までしっかりとまとめることができました。


粘りの走りをみせた照井選手(ナンバーカード1)

 

◇A組(設定タイム 27分40秒00)
キプランガット・ベンソン選手
さすがの走りで世界標準記録突破

初めての10000mで、スタート直後は最後方についたベンソン選手。いつもどおり、ムダのない動きで少しずつ順位をあげていくと、3000m付近でトップに出ました。

超高速ランナーがそろったA組は、設定タイムで誘導する緑色のウェーブライトに加えて、27分15秒という高速タイムで誘導する赤色のウェーブライトも設定されました。世界選手権標準参加記録は27分10秒00。赤いウェーブライトの前を行くことで、世界選手権標準記録が突破できます。

ベンソン選手は1~3位の位置を維持しながら、赤いウェーブライトをしっかりと追いかけます。7000mで集団が赤いウェーブライトから遅れかけると、ベンソン選手はトップに出て、赤いウェーブライトに沿ったペースを維持しながら集団を引っ張ります。


強さをみせたベンソン選手(ナンバーカード34)

最後は赤いウェーブライトの前へ。最後の1周で、ベンソン選手のすぐ後方についていたキプランガット・エマヌエル選手(三菱重工)に抜かれて2位となりましたが、初の10000mにして世界選手権標準記録を突破。期待どおりの素晴らしい走り、強さを見せました。

 

総合結果については、以下のリンクよりご確認ください

http://hnj.jita-trackfield.jp/jita/wp-content/uploads/2022/11/2022hachioji-results.pdf

ご声援、ありがとうございました!

 

 

レース結果一覧