メンバー入り目指し、山道を駆け上がる選手たち
11月3日、ニューイヤー駅伝への出場権を争う「東日本実業団駅伝」が開幕します!大会まで残り1カ月を切る中、SUBARU陸上競技部の選手たちは、長野県・菅平の高地で追い込み合宿に臨んでいます。 なぜ、この地で合宿を行うのか? 菅平は標高が高く、空気が薄い上に坂道が多い、厳しい環境。ふだんから心身を鍛えあげている選手が、さらなる成長をめざすためには、この過酷さこそが自分を追い込める、最高のトレーニング条件となるのです。各地から選手が集まり、鍛錬を重ねるこの「合宿の聖地」で、今、SUBARUの選手たちは駅伝のメンバー入りをかけた、白熱のバトルを繰り広げています。
SUBARUの選手たちは普段、個別メニューで練習を行います。が、駅伝メンバー選考が主な目的である今回の合宿では、選手が原則、同じメニューに挑戦します。 ある日の午前のメニューは、山道の距離走。
距離走スタート!真剣な表情で走り出す選手たち
スタートした選手を、奥谷亘監督とコーチ陣が車で追走。位置取りや走り方、積極性まで細かくチェックしました。
駅伝メンバー入りを目指して走る選手たちを、指導陣が後ろから追走し、チェックする
ロノ・シャドラック選手たちは、1000mのインターバル走を実施。持久力とスピードの限界に挑む選手を、やはり監督・コーチ陣がタイムを取りながら確認しました。
猛スピードで1000mを走るシャドラック選手
合宿中の選手たちのトレーニングは朝、食事前の6時にスタート。約1時間のジョギングを行います。そして食事を挟んで午前、午後、夜と、練習を積みます。
小雨の降る寒い朝も、6時に練習開始
「SUBARUはニューイヤー駅伝の地元・群馬のチームです。地元の皆さん、会社の皆さんが沿道で大きな声援を送ってくれる。その期待に応えるため、最高の走りを見せることが、我々の使命です」と奥谷亘監督は話します。
厳しい練習の合間には笑顔も [写真左]期待のルーキー、山本唯翔選手(左)と、並木寧音選手 [写真右]チーム支える主力の(左から)清水歓太選手、真船恭輔選手、梶谷瑠哉主将
さらに今年は、昨年と異なる条件が一つあります。ニューイヤー駅伝への出場枠が、12枠から10枠に減ったことです。 東日本地区は、ニューイヤー駅伝で2年連続優勝のHondaをはじめ、富士通、GMOインターネット、ロジスティードなど強豪チームがひしめいています。「ここで2枠も減ることは、相当なプレッシャーです。少しの狂いも許されない。だからこそ、最強メンバーを選び抜き、最高の状態で大会に挑まねばなりません」と奥谷監督は語ります。
一方で、選手たちは東日本実業団駅伝で「優勝」を目標に掲げています。梶谷瑠哉主将は言います。「僕たちはニューイヤー駅伝での表彰台を目指しています。そのためには、予選で優勝する力が必要だし、優勝することで勢いをつけたい」。 10位以内が必須という重圧と、「優勝」への渇望。これらを胸に、選手たちは早朝から夜遅くまで、自分を追い込んでいます。 熾烈な選考を勝ち抜き、11月3日に走るのは誰か? お楽しみに!