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2023.10.28

【選手紹介】梶谷瑠哉主将、優等生から力強いリーダーへ。

 SUBARU陸上競技部の主将・梶谷瑠哉選手。今季の梶谷選手を見かけた人は、表情も体つきも、これまで以上に引き締まったことに、気付いたかもしれません。

一番にグラウンドに来て、真剣な表情で準備体操する梶谷瑠哉主将

 

変化をおそれず、
改善にチャレンジ

 

 梶谷選手は昨年秋、10000mで自己ベストを大幅に更新する28分02秒27の好タイムで走りました。今年1月1日のニューイヤー駅伝では3区を激走。2位で4区の照井明人選手にたすきをつなぎました。

昨年のニューイヤー駅伝で、トップ争いを繰り広げた梶谷瑠哉選手(左から2人目)

 

 主将にしてチームの主力選手である梶谷選手ですが、今季はさらなる成長のため、試行錯誤を繰り返してきました。

 本川一美コーチは「カジは現状に安住せず、チャレンジしている。今季は特に、何をどう改善すればよいかを考えるため、僕たちにもどんどん質問してきます」と目を細めます。阿久津圭司コーチも、「元々練習熱心なカジですが、今季は、より質を高めて練習に取り組んでいる。あの練習ぶりを見ているので、駅伝ではいい走りをしてくれるという期待しかない」と話します。

 さらに速くなるために、改善できることは何か。足の蹴り方、腕の振り。コーチにチェックしてもらいながら、こまかな動作の一つひとつを徹底的に見直し。もっと粘るための体力を増強するため、夏は猛暑のなかを走り込みました。レースでは、最大限に力を発揮するために、どこで力を入れるのか、あるいはためるのか。これまで以上に思考しながら走りました。
 そうこうするうち、表情も体つきも、どんどん引き締まっていったのです。

 

 梶谷選手を突き動かす
 駅伝への情熱

東日本実業団駅伝に向け、厳しい練習を重ねる梶谷瑠哉選手

 

 梶谷選手が高いモチベーションを持ち、変化にチャレンジする要因の一つは、チームの同期の活躍です。清水歓太選手は6月に日本選手権5000mで3位となり、10月の国際大会「リガ2023」に出場。そこで5km日本新を樹立しました。また、ほぼ同じベストタイムを持っていた鈴木勝彦選手が、走るたびに自己ベストを更新し、自分の前を行くようになっていました。

 "負けたくない"という競争心ももちろんありますが、梶谷選手を真に突き動かすのは、駅伝への情熱です。
 「カンタも勝彦もいま、本当に強い」と語る梶谷選手は、こう続けます。「いま、チームが『強豪』になる、かつてないチャンスだと思っています」と。「外国人トップランナーのベンソンがいて、カンタがいて、勝彦が強くなっている。さらに僕が続くことができれば、駅伝での頂点が見えてくる。『強豪』とは、常に優勝争いにからむチーム。そういうチームになれる時が来ました」。

 

11月3日、その情熱を披露します!

 

 青山学院大では箱根駅伝4連覇に貢献し、日本学生ハーフマラソンでは優勝。華々しい実績を引っ提げて入部した梶谷選手は新人当時、「チームのみんなでたすきをつなぐ駅伝が好き」と話し、目標として「沿道の人に、自分の走りで喜んでもらいたい」と語っていました。
 今、5年目の梶谷選手は、目標として明確に "ニューイヤー駅伝での頂点" を掲げ、”優等生”から、力強いチームリーダーへと成長しつつあります。

 そんな梶谷選手に、奥谷亘監督はこう期待を寄せます。「昨年の秋以降、何かをつかみ、一段成長しつつある。近いうちに結果を出してくれるでしょう」と。
 チームを背負うリーダー、梶谷選手。11月3日、その情熱を沿道の皆さんに披露する日はまもなくです。

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