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2021.10.23

#駅伝豆知識 たすきって何で斜めに掛けるの?

11月3日、ニューイヤー駅伝への出場をかけた第62回東日本実業団駅伝(東日本予選)が開催されます。そこでSUBARU陸上部から、知っていただければ駅伝観戦がもっと楽しくなる「#駅伝豆知識」をお届けすることにいたしました!ぜひチェックしてください。

 

さて、第1回は、チームの絆の象徴とも言える「たすき」にまつわるルールをご紹介します。

2019年のニューイヤー駅伝では、SUBARU3区の牧良輔選手(左)が、4区の小山司選手にトップでたすきを渡しました!

 

駅伝を観戦していて、

 

たすきは何で斜めに掛けるの?
たすきは投げてはいけないの?

 

などと疑問に思ったことはありませんか?
日本陸上競技連盟が定める駅伝競走規準には、こんなルールが載っています。

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第6条 中継

1.中継線は幅50㎜の白線で示す。たすきの受け渡しは、中継線 から進行方向20mの間に手渡しで行わなければならず、中継線の手前からたすきを投げ渡したりしてはならない。 中継の着順判定およびタイムの計測は、前走者のトルソーが中継線に到達した時とする。

 2. たすきを受け取る走者は、前走者の区域(中継線の手前の走路) に入ってはならない。また、たすきを渡した走者は直ちにコース外に出なければならない

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というわけで、たすきの「投げ渡し」は、明確にルールで禁じられているのでした。

ちなみにタイムや着順は、たすきの受け渡し時ではなく、走ってきた走者のトルソー(胴体)が中継線に達した時点で測られています。

さらに、この規準の第9条ではズバリ「たすき」という項目が設けられ、こう定められています。

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第9条 たすき

  1. 駅伝競走はたすきの受け渡しをする。たすきは布製で長さ 1m600~1m800、幅6㎝を標準とする。
  2. たすきは、必ず肩から斜めに脇の下に掛けなければならない
  3. たすきは必ず前走者と次走者の間で手渡さなければならない。 たすき渡しに際して、前走者がたすきを外すのは中継線手前 400mから、次走者がたすきをかけるのは中継後200mまでをおおよその目安とする。

4. たすきをチームが持参する競技会では、事前に大会本部において承認を得なければならない。

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たすきを斜め掛けすることや、手渡すこと、外したりかけたりするタイミングまでも、ルールで決められているのです。

 

ちなみに、駅伝ファンの皆さんなら、東日本実業団駅伝(東日本予選)では出場選手が同じ色のたすきをかけているのに、ニューイヤー駅伝では出場選手のたすきの色がさまざまであることにお気づきかもしれません。

東日本実業団駅伝(東日本予選)でスタートを切る選手たち。たすきは同じ紫色です(中央はSUBARU藤原選手)

 

これは、地区ごとにたすきのカラーが決まっているためです。SUBARU陸上部が加盟する東日本地区は紫色のたすきです。その他の地区は、中部はオレンジ、北陸は黄色、関西は赤色、中国は黄緑色、九州は水色です。

ニューイヤー駅伝で群馬県庁から一斉に1区の走り出す選手たち。紫だけでなく、水色や緑、黄色など異なる色のたすきを掛けています(前方左寄りのゼッケン9番がSUBARU梶谷選手)

 

群馬県庁を1区のランナーが横一線でスタートする時、カラフルで華やかな印象があるのは、ユニフォームだけでなくたすきの色も異なることも大きいと思われます。また、たすきの色によって、そのチームがどこの地区の代表かが一目で分かるわけですね。

駅伝観戦の時は、ぜひ「たすき」にも注目してみてください!


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