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2021.10.15

#ランナー必見! 中村拳梧選手に聞く「食べることと、走ること」

ランニングを愛する皆さんに、SUBARU陸上部から耳より情報をお届けする「#ランナー必見!」。今回は、食事について中村拳梧選手に聞きました。

 

アスリートがパフォーマンスを発揮するために欠かせないことの一つが、食事を通じた栄養補給です。「SUBARU陸上部内で、食事の面に人一倍気を配っている選手は誰なのか?」をリサーチしたところ、あちこちから名前が挙がったのが中村拳梧選手でした。

駅伝の名門・東洋大で活躍。読書家でもある中村選手

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|食事の改善で、脚が強くなった

Q.中村選手が本格的に陸上競技を始めたのは高校時代だそうですが、食事について気を付けるようになったのは何かきっかけがあったのですか?

 

中村 大学時代にけがをしたことです。1~2年の時、繰り返し疲労骨折し、練習ができない苦しい時期がありました。2年間で5カ所も骨折してしまったので、これは何とかしなければならないと思いました。
一方で、母校の東洋大駅伝部は、食育に積極的でした。その環境を生かして、栄養素の働きから食べ合わせなど、食に関することを勉強し始めました。そこで得た知識を意識して食事をするようになったのです。

 

Q.効果はありましたか。

 

中村 僕の場合はてきめんで、疲労骨折することはほぼなくなり、記録を伸ばすことができました。

 

|おすすめは、鮭、キクラゲ、海藻

Q.足を傷めやすいことに悩んでいるランナーは多いと思います。どんな食事をすればよいのでしょうか。

 

中村 疲労骨折の改善にはカルシウムに加え、骨の形成を助けるビタミンDやマグネシウムなどが重要な役割を果たしています。何か一つの栄養を摂ればよい、と考えるのではなく、いろんな栄養素の役割を知った上で食事メニューを考えるとよいと思います。

ちなみに具体的な食材で言えば、ビタミンDは鮭やキクラゲなど、マグネシウムは海藻などに豊富に含まれています。

また、加工食品やおやつがすべて悪いわけではありませんが、どうしても十分な栄養素が摂れなくなりがちですので、手作りの料理を食べる習慣は大切です。

食べ合わせやアミノ酸の種類など、もっと細かいこともかなり勉強しました。ただ語り始めるときりがないので、今日はここのところでやめておきます。

競技力の向上のため、食生活にこだわる

 

|節制は、あまりしない

Q.陸上選手は記録を伸ばすために、体をしぼり込む必要があるのが大変だと思います。選手の皆さんはどのようにして、体脂肪率が10%を切るような体型を維持しているのですか。

 

中村 実業団選手は月間で少なくとも700~800キロ、つまり1日平均20~30キロも走ります。これだけ走っていると、栄養過多より、不足することの方に気をつけねばなりません。ですから、節制をすることはあまりなく、バランスよく、しっかり食べることを心掛けています。

食生活を見直して走れる身体となり、そこから競技力を付けることができた自分としては、ランナーをはじめ、スポーツに取り組む方々には、ぜひより良い食生活を意識されることをおすすめします。

 

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大学時代は栄養や食事に関する本を読み漁り、勉強したという中村選手。社会人になってからは奥谷亘監督のすすめもあって、哲学や経営の本もよく読むようになったそうです。

幅広い知識を身に着け、競技力や人間性の向上に生かしている中村選手の走りに、今後もぜひ期待してください!

 

新春の頂上決戦、ニューイヤー駅伝2022(第66回全日本実業団対抗駅伝競走大会)の出場権をかけた第62回東日本実業団駅伝は11月3日(水)、埼玉県熊谷市の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われます。皆さまのご声援を、よろしくお願いいたします!


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