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技術系/航空宇宙材料研究
S・M
2019年入社 工学部物質化学工学科専攻
Q1
子どもの頃から宇宙や空に興味があって、自分がつくったものを空に飛ばしたいという夢がありました。学生時代は化学系の学科でしたが、将来は航空機に関わる仕事に携わりたいと思い、関連の深い樹脂系材料を研究テーマに選びました。日本の航空機メーカーの中からSUBARUを選んだのは、規模が比較的小さく、その分、若いうちから幅広い仕事に携われると思ったから。少数精鋭という環境の方が自分に合っていると感じたのです。
Q2
研究部の材料研究課で、材料に関わる製造支援や試験研究を担当しています。入社してからずっと携わってきたのは、ボーイング787の中央翼に代表されるよな複合材料部品。製造中に起こる困りごとや不具合について、材料技術者の視点から原因を究明し改善のための支援を行っています。このような航空機部品の製造は少量多品種のため、人の手作業に頼る部分が数多くあります。なかでも車輪を格納するドアなどは数メートル四方ほどの大きなスケール。それだけに製造にも熟練の技術が求められ、材料技術者のサポートが重要となる場面も多いのです。
試験研究では、新しい材料の部品への応用、製造プロセスの改善などが中心となります。人によってさまざまですが、私の場合、製造支援と試験研究のバランスはちょうど半々くらいの感じですね。
Q3
製造支援、試験研究のどちらにも言えることなのですが、入社前に想像していたよりもモノづくりにずっと深く踏み込んで仕事をしている感覚がありますね。航空機の部品は最先端の材料を使用することが多いために、たとえば一部表面が粗くなったりわずかなソリが出たり、製造の技術者だけでは対応できないような困りごとが多い。そこで材料のプロフェッショナルとしての知見が求められるわけです。現場でアドバイスするばかりでなく、実験室で材料を試験したりして最良の解決策を見出すようにしています。私の提案が解決につながり、製造の技術者から「ありがとう!」と声をかけてもらえると嬉しくてやりがいを感じますね。このような技術と製造の近さ、技術者同士の緊密な連携は、SUBARUならではの強み。それがまた、SUBARUで働く魅力でもあるのです。研究開発でも、基礎領域にまで踏み込んだテーマに取り組むことができます。他の航空機メーカーとの共同開発や官民連携の研究プロジェクトなどに参加できるチャンスも多いですね。
Q4
私たちの仕事では、お客様の笑顔に直接ふれることは多くありませんが、細部にまで品質にこだわるなど常に意識するように心がけています。また、製造の現場では、次工程の作業員もある意味「お客様」ともいえる大切なパートナー。作業の指示なども誤解なくわかりやすく伝わるように気を配っています。
航空機の開発に携わるということでは、旅客機に乗って旅をする人々もお客様といえるかもしれません。この仕事の大きな喜びのひとつでもあるのですが、空港などでたくさんの人たちが楽しそうに飛行機で旅している様子を見ると、嬉しくて密かに微笑んでしまいます。
Q5
製造現場で起こる困りごとや不具合はほんとうに千差万別。入社5年目になった今も、初めて遭遇するような事象ばかりです。その度に経験豊富な先輩たちから学んでいます。経験も知識もまだ不足していると感じることが多いですね。つい最近、担当する機体がボーイングの旅客機から自衛隊のヘリコプターに変更となり、また新しい知識を学んでいる最中です。
研究については、少しずつですが、成長しているという実感があります。複合材料など自分が専門としている分野についてはそれなりに知識も身についてきて、他の技術者から時々相談を受けることもあります。「○○の分野のことなら」と、まわりから頼りにされるようなスペシャリストを目指しています。
そんな自分が開発に関わった材料が実際の機体に適用されること。それが現在の目標です。自分がつくったものが空を飛ぶ姿を見てみたい。子どもの頃に思い描いた夢を、SUBARUで実現してみたいと思っています。
Q6
ありきたりなアドバイスかもしれませんが、やっぱりできるだけ多く訪問して、自分に合った会社を見つけるのが大切だと思います。その中からSUBARUに関心を抱いたならばぜひ! SUBARUには若手のうちから活躍でき、若い人たちの声を大切にしてくれる環境があります。航空機が好きで、自分で成し遂げてみたいことがある人にはぴったりの会社だと私は思っています。一緒に働くことができたら嬉しいですね。
最近はよくクルマに乗って1時間ほどドライブしています。クルマに夢中になったのはSUBARUに入社してから。まわりにクルマ好きの人が多くて、知らず知らずのうちに染まってしまいました。栃木県は山も川も近く、ちょっとクルマで走るだけでとてもリラックスできるのです。金曜日の夜は、部内の飲み会に参加することもあります。