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技術系/航空宇宙設計
R・S
2018年入社 理工学部航空宇宙工学専攻
Q1
我が国では、次期戦闘機を海外の国々と共同開発するプロジェクトが動き始めています。この開発にぜひ携わってみたいと思い、航空機に関わるメーカーを志望しました。その中からSUBARUを選んだのは、「人」の印象が大きかったですね。面接などで会った先輩社員がとても楽しそうに仕事の話をしてくれて。この会社なら、自分もやりがいを持って仕事に取り組めると思ったのです。飛行機については、ものごころついた頃から興味はありましたが、幼い頃はそれほどでもなかったように思います。熱中するようになったきっかけは、小学生の時に父が買ってくれた飛行機の本。「運命の1冊」という言葉がありますが、自分にとってはこの本がまさにそう。今でも大切にとってあります。
Q2
自衛隊や民間のヘリコプターに関わる構造設計に携わっています。入社1・2年目は維持設計を担当しました。ヘリコプターを長く飛行させていると、既存のマニュアルにはないような構造的な修理が必要になる場合があります。この修理のため修理法を検討したり、調達不可となった部品の代替となる部品の検討や部材の設計をしたりするのが維持設計。若手が構造設計の基礎を身につけるには最適な業務なのです。
3年目からは、ヘリコプターに装着するオプション品の開発を担当しています。これは、ヘリコプターの飛行性能を向上させる装備品。全体の構造や機体への装着方法などコンセプトづくりから始まり、設計、製造、飛行試験、航空局の認可など、開発のすべてのプロセスに携わっています。このオプション品は量産品のため、製造工程や機体改修時の作業などにも配慮した、より綿密な設計が求められます。たとえば、機体に装着するために使うリベットも、製造の熟練技術者からアドバイスを受け、自分でも実際に試用するなどして詳細な検討を行いました。現在は、飛行試験による性能確認を進めているステップ。構造設計者として貴重な経験を積んでいるという実感があります。
Q3
自分が描いた設計図どおりに実物の装備品が出来あがる。この手応え、喜びは、学生時代には想像できなかったやりがいですね。ましてこのオプション品は外装品のため、ヘリコプターに装着されている姿を自分の目で確認することができます。そのヘリコプターが大空を舞うわけですから、設計者としてこれほど楽しいことはないですよね。初めの飛行試験でヘリコプターが飛び立つのを見たとき、感動して思わずジンときてしまいました。
開発プロセスのすべてに深く関われることも大きなやりがいにつながっています。なかでも航空局との認可の調整では、構造設計の責任者として直接交渉に加わりました。おそらく構造設計者としては滅多に得ることのできない経験。将来、航空機の開発に携わるチャンスがきたとき、自分ならではの大きな強みになると思っています。
Q4
私たちが携わる航空機の場合、クルマと違って「お客様」を具体的に思い浮かべるのはなかなか難しいのです。私は、操縦者や乗組員、さらには乗客など、航空機に乗る人たちすべてだと思っています。そのお客様の笑顔をつくるためには、なんといっても「安全」を守ることが一番。航空機ではわずかな不具合が大きな事故につながる可能性があります。そのため、打ち合わせなどの場では、「強度は大丈夫か?」という問いが事あるごとに繰り返されます。構造設計では細部にわたって安全のための検討や確認を徹底しています。
Q5
今回の開発では、オプション品の製造工場や機体に装着する作業場などに何度も足を運び、現場の技術者の話を聞きました。このように、設計図面と向き合っているだけではわからない、ものづくりの現場を知ることができたのも大きな経験です。けれども、入社5年目となり、それなりにスキルも身についてきたと思いますが、上司や先輩たちの背中を見ていると、まだまだ力不足を痛感します。強度計算など経験が足りない分野もありますし、今後は若手の育成などマネジメント能力も身につけていきたいと考えています。
目指しているのは、ものづくりを理解して設計図を描ける構造担当者。SUBARUに入社した動機でもある、次期戦闘機の国際プロジェクトにいつの日か携わってみたいと思っています。そのチャンスを掴むために、これからも構造設計者としての知見を深めていきます。
Q6
航空機の開発に携わってみたいと考えたとき、そのチャンスに出会える会社は日本ではけっして多くありません。限られた条件の中で自分にマッチした会社を見つけるためには、できる限りさまざまな側面から情報を集めることが大切だと思います。私の場合、決め手となったのはOB訪問などで会った先輩社員たちの印象。話のはしばしからイキイキと仕事に向き合っている感じが伝わってきました。実際、入社してみて感じるのですが、SUBARUには若手が伸び伸びと活躍できる環境があると思います。現在取り組んでいるオプション品の開発も、私が入社3年目の時に考えたコンセプトがほぼそのまま形になっているのです。
私が今暮らす独身寮は、職場の宇都宮製作所から自転車で10分ほどの距離。仕事が早く終わった日は、寄り道して同じ寮にいる先輩と一緒にのんびりゴハンを食べることが多いですね。そのあとは、寮に帰って部屋でその先輩とオンラインゲームをしています。カメラが好きで、週末は四季折々の風景や飛行機の写真を撮りによく出かけます。