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技術系/自動車生産技術
A・H
2021年入社 電子情報工学科卒
Q1
SUBARUの製造業DXの取り組みがおもしろそうだと思ったからです。選考前にたまたま、先輩社員から生産技術やDXについて話を聞く機会がありました。予備知識がなかったので、詳しい内容までは理解できませんでしたが、その先進性や将来性の高さにワクワクしたのは確かです。その方の話によると、SUBARUではAIを活用して、業界に先駆けて検査の自動化を進めているとのこと。大学では集積回路やセンサ、大電流など電気分野を学び、ネットワークや制御、プログラミングなどIT寄りの領域にも触れてきました。そんな先端分野好きの私には、とてもかっこよく聞こえたんです。面接でもDXに携わりたいと伝え、幸いなことに今こうしてDXの仕事に打ち込んでいます。
Q2
私の所属する生産技術部のDX主査という部署では、データとAIの活用により、検査体制を一新する取り組みを進めています。人のカンやコツに頼った検査を自動化し、品質を格上げすることが狙いです。そのなかで私が担当するのは、トランスミッション異音診断と完成車異音診断です。
まず、トランスミッションとは変速機のことで、ギアを切り替える部品を指します。異音診断については現状、人による官能検査が行われています。実際にテスト運転して、異音が発生していないか耳で聞いて良否判定する方法です。ただ、人間の集中力には波があり、時間帯やその日の気候によって聞こえ方は変わります。検査員によって基準は微妙にズレますし、車が電動化して静音化したとき、どう対応するのかという問題もあります。そこで、AIとデータを用いた定量的な検査に変えるべく、異音診断機の開発および導入を推進しているわけです。
もうひとつの完成車異音診断は、先行するトランスミッション異音診断の取り組みを水平展開するプロジェクトです。完成車における車内異音(トランスミッションの異音だけでなく、全ての異音が対象)について、全数自動検査の実施を目指して、開発および導入を推進しています。
Q3
トランスミッション異音診断のDX推進に関して、私がコアメンバーに選ばれたのは入社2年目のこと。3年目からは完成車異音診断の業務も兼任させてもらっています。重要かつ最前線のプロジェクトに、こんな若手のうちから携われて、やりがいを感じないわけがありません。しかも企画から実行まで、自分の裁量でガンガン進められる。得られるスキルも経験値も大きくて、本当に毎日が楽しいです。
現在、トランスミッション異音診断はテスト期間中。まだ成果をあげたわけではありませんが、良品と不良品を判別するロジックを見つけたときは、壁をひとつ乗り越えた感覚がありました。実際に自分の耳で聴きながら、測定データと照らし合わせて、現物で何が起こっているかを考える。その地道な作業が実を結び、大きな自信になりました。
Q4
「お客様の感覚」を判断軸にすることです。お客様は何に対して不満を覚え、何に対して笑顔になるのかを、常日頃から考えるようにしています。例えば、トランスミッションからどんな音が発生すると、違和感につながるのか。あるいは気にならないのか。その点を意識しながらデータ化を行い、生産工程に織り込むようにしています。
品質を格上げするためのあらゆる施策が、お客様の笑顔のために存在します。ところが、音を聴かずにデータと睨めっこしていると、判断軸がお客様から離れてしまう。すると、本来気にしなくてもいい音にまで神経質になったりして、ふと自己満足に陥っていたことに気づく。これでは本末転倒です。異音診断における良否の判断軸は、あくまでお客様にある。その大原則は絶対に忘れないようにしています。
Q5
しばらくは、現在取り組んでいる異音診断のプロジェクトに注力し、品質の格上げに挑戦していきたいと考えています。やりきったときには、きっと大きな達成感が得られるはず。まだ道半ばですが、今から楽しみです。私はキャリアを通じて「お客様の笑顔」にこだわっていきたいので、市場の声を製造現場に届ける活動にも興味があります。例えば、異動という形でも応援という形でもいいので、品質保証本部の仕事に携われたらと考えています。お客様と接点を持たない製造現場にこそ、お客様目線が必要です。私がそのパイプ役になれたらうれしいですね。
Q6
SUBARUに入社したら、間違いなくスキルアップすると思います。とにかく、一人ひとりの裁量が大きいので。私は入社2年目の時点で、企画も、計画も、現場やサプライヤーとの折衝も、全部任せてもらえました。誰かの指示にしたがって動くのではなく、自分の頭で考えて動くから楽しい。責任感が芽生えて、視座も高くなったと思います。
それから、SUBARUの品質保証体制は、この数年で大きく変わりつつあります。人のカンやコツに頼った検査を、業界に先駆けて自動化してきました。核となるAI活用のノウハウは大きな強みです。私のようにAIやDXに興味のある方には、やりがいのある仕事に出会えるチャンスが豊富にあります。
最近ハマっているのは、近隣エリアのラーメン屋めぐり。あまり知られていませんが、実は太田市近辺はラーメン激戦区とも呼ばれているんです。「あそこはイマイチ」「ここは美味しいね」などと、同僚と一緒に食べ比べています。休日のゴルフコンペに向けて、同期と打ちっぱなしに行って練習するのも楽しみのひとつです。