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技術系/自動車生産技術
K・N
2021年入社 機械工学専攻
Q1
もともとクルマが好きだったということもあるのですが、子どもの頃を振り返ってみても、楽しかった思い出の多くにクルマが関わっているのですよね。父が運転するクルマに乗って家族で旅行に行ったりとか。そして学生時代、クルマに関わる仕事に就きたいと考え始めた頃、交通遺児に関する記事を目にして、クルマの安全性に意識が向くようになりました。こんな想いがベースとなって、SUBARUがお客様に提供する価値として掲げる「安心と愉しさ」に共感して入社を決めたのです。SUBARUに入社する前は、実はエンジンの設計をしたいと考えていました。ところが、入社後の配属面談で「ものづくりを通じて人々の生活を豊かにしたい」という自分の想いを伝えたところ、「それだったら設計よりも現場に近い職種の方が向いている」と先輩社員からアドバイスされて。そこで生産技術に携わるようになったのです。
Q2
私が所属する主査(DX)は、自分が入社した年に設立された、生産技術部の中でも新しい部署。デジタル技術を駆使し、クルマづくりにおける「品質」を向上させることをミッションとしたチームです。1・2年目は、エンジンやトランスミッションの加工マシンに関わる異常検知システムを担当。3年目の今は、ペイントの外観検査を自動化するプロジェクトに参加しています。これはボディに塗装を施した後、ゴミの付着や塗りむらなどがないか検査するプロセスなのですが、これまでは人の目によってチェックしていました。その検査に自働化の技術を導入し、人の検査を助け、品質の向上を図ろうというのがプロジェクトのテーマです。
システムの流れとしては、まずペイント後のボディをデジタルカメラで撮影。その画像を処理してデータ化し、解析を行い品質を判定します。私は、主に撮像と判定の技術を担当。撮影時の照明の当て方を工夫したり、最適な解析手法の検討などを行っています。現在は試験レベルで検討を進めているステップ。今後改良を重ねて、実際の製造ラインに導入していく計画です。
Q3
今でも鮮明に憶えていますが、入社1年目の11月末、たまたま研修で職場を離れていた時のこと。チームリーダーから私のスマホに直接電話が入りました。私が開発に携わった異常検知システムが初めて不具合を検知し、品質管理に貢献したという知らせでした。このシステムは、エンジンなどの加工マシンにセンサーを装着してデータを収集し、リアルタイムで分析することによって不具合を検知しようというもの。入社早々に大きなテーマを任され、製造現場に通ってテストを行うなど試行錯誤を重ねました。そうして実用化された技術が大きな成果をあげたのです。じわじわと喜びが湧き上がってきました。このシステムは現在、さまざまな加工機に水平展開され、SUBARU車の品質向上に貢献しています。
Q4
私たちが目指しているのは、デジタル技術を活用して生産技術を革新していくこと。そのなによりもの目標は、SUBARU車のさらなる品質向上にあります。その意味でも、お客様の笑顔に直接関わる仕事だと実感しています。私たちがいる製作所のある群馬県ではSUBARU車が多いのであまり意識することはないのですが、時々都心などに出かけてSUBARU車とすれ違ったりすると仲間意識を感じて嬉しくなります。そんな日本の、世界中のお客様が笑顔になれるように「安心」をお届けしていきたいと思っています。
Q5
現在取り組んでいるペイント検査のデジタルシステムを一日でも早く実用化すること。さらにシステムを他工場にも水平展開し、SUBARU車全体の品質を向上していくこと。それが直近の目標ですね。このシステムの開発では、AIによる画像処理や解析など随所に新しいデジタル技術を活用しています。これらを深掘りしていくとともに、今後は自動車業界にとってスタンダードとなるような技術を確立してみたい。そうすれば、SUBARU車ばかりでなく、もっと広く社会に「安心」を届けることができると思うのです。クルマを通じて、社会に新しい価値を創出していく。それが、私が理想とするエンジニア像なのですね。
Q6
仕事をしていると、他部署の人に相談したり協力をお願いすることがしばしばあります。そんな時に重要となるのが、相手に合わせてわかりやすく端的に伝える技術。学生時代でも教授や同期へのプレゼンなどそういう機会があると思うので、意識してスキルを磨くようにすると社会人になってから役立ちます。私自身、就活時には何度も行いましたが、自己分析も大切。「どんな仕事をしたいのか?」など自分なりにしっかりと考え抜くべきです。私自身実感しているのですが、たいへんな時でも頑張り抜けるのは、自分で納得して選んだ大好きな仕事に携わっているという手応えがあるからこそなのだと思います。
幼い子どもが2人いるので、子どもの世話をしていることが多いですね。お風呂に入れたり、寝かしつけたり。慌ただしいですけれど、自分にとってはかけがえのないリラックスタイムなのです。さらに時間に余裕のある時はNetflixで映画を観たり、ゲームをしたりしています。