SUBARUは、スバル研究実験センター美深試験場(北海道中川郡美深町)に、高度運転支援技術のためのテストコースを新設しました。今後の運転支援技術の高度化に向けて、2017年11月より運用を開始します。
美深試験場は、寒冷地における性能評価や雪上試験などを目的とした開発拠点として、1995年に開設しました。 総敷地面積361ヘクタールの中に、各種試験路やハンドリング路のほか、2003年には高速周回路を増設し、実際の公道に見立てたテストコースとして、通年に渡り様々な試験を実施しています。
今回新設した美深試験場の「高度運転支援技術テストコース」は、既設のコースをベースに、より実際の道路に近づけるように見直して建設しました。概要は以下の通りです。
・高速周回路 全長4.2㎞ (既存の高速周回路を実際の道路に近づけるよう改修) 都市間高速道路本線にある「緩やかなカーブ」の新設 都市間高速道路のインターチェンジやサービスエリアを想定した「分合流路」の新設 4車線の道路を想定した「多車線路」の新設 北米のフリーウェイを模した「コンクリート舗装路」の新設
・市街地路 片側1車線・対面通行を想定した市街地路を新設 交差点での右折レーンの有無や導流帯など、現実に即した形状の道路を再現 欧州を中心に普及している「ラウンドアバウト(円形交差点)」を再現
・その他の試験設備 「総合試験路」の拡張と機能追加、並びに場内道路を拡張 併せて、作業や執務を行う「業務棟」を建て直しました
当社は、中期経営ビジョンで掲げる「SUBARUブランドを磨く」取り組みの一環として、総合安全NO.1ブランドを目指し技術開発を進めています。なかでも、運転支援システム「アイサイト」の進化に注力しており、今年8月には新機能「ツーリングアシスト」を全車標準装備したレヴォーグ、WRX S4を日本国内で発売しました。
今回新設したテストコースを活用して、高度化していく運転支援技術に必要な技術開発をさらに加速させます。 2020年には「アイサイト」(ステレオカメラ)にデジタルマップ、GPS、レーダーなどミニマムなデバイスを追加することで、自動車線変更機能などを実現します*1。また、交差点での自動車、自転車、歩行者との衝突事故を防止する技術の実現も目指します*2。
SUBARUは、これからも個性豊かな魅力ある確かなクルマづくりを貫き、お客様に「安心と愉しさ」を提供していきます。
※ 関連ニュースリリース:2017年6月19日 『SUBARU 北海道・美深試験場に高度運転支援技術テストコースを新設』 https://www.subaru.co.jp/press/news/2017_06_19_4288/
*1:2015年5月8日、2016年3月7日 公表済 *2:2016年3月7日 公表済
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