2024年2月27日

SUBARU 「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」契約を締結

株式会社SUBARU(代表取締役社長:大崎 篤、以下「SUBARU」)は、三井住友信託銀行株式会社(取締役社長:大山 一也、以下「三井住友信託銀行」)をアレンジャーとするシンジケーション方式での「ポジティブ・インパクト・ファイナンス(資金使途を限定しない事業会社向け投融資タイプ)」契約を締結しました。

ポジティブ・インパクト・ファイナンスは、国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)*1が策定したポジティブ・インパクト金融原則*2および資金使途を限定しない事業会社向け金融商品のモデル・フレームワークに則したポジティブ・インパクト評価に基づく融資契約です。 企業活動が環境・社会・経済に及ぼすインパクトを包括的に分析・評価し、当該活動の継続的な支援を目的とし、企業の活動、製品、サービスによるSDGs達成への貢献度合いを評価指標として活用し、開示情報に基づきモニタリングを行い、エンゲージメントを通じて活動を支援していくことが最大の特徴です。

本評価は、株式会社日本格付研究所(代表取締役社長:髙木 祥吉)より評価にかかる手続きのポジティブ・インパクト金融原則への準拠性、活用した評価指標の合理性について第三者意見*3を取得しています。

SUBARUは、これからも持続的な成長を目指すとともに、愉しく持続可能な社会の実現に貢献していきます。

今回締結した「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」契約の概要

契約締結日 2024年2月27日
アレンジャー/エージェント 三井住友信託銀行
組成金額 245億円
資金使途 運転資金
貸出人 国内金融機関

SDGs 達成にインパクトを与えると評価されたSUBARUの活動*4

テーマ 内容 目標と指標(KPI) SDGs
脱炭素社会実現への貢献 CO2排出量の削減

(a)環境負荷を低減する事業活動の推進
目標

CO2排出量(スコープ1・2)を2016年度比で2035年度までに60%削減、2050年度にカーボンニュートラルを目指す
指標(KPI)
CO2排出量(スコープ1・2/総量ベース)

(b) 環境負荷を低減するクルマの普及拡大
目標

①バッテリー電気自動車(BEV)を、2026年末に世界で20万台、2028年に北米市場で40万台の販売を目指し、2030年に全世界販売台数の50%をBEVにすることを目指す
②2030年代前半には、販売するすべてのSUBARU車に電動技術を搭載
※電動技術とはEV・HVなど、電力利用を高める技術を指す

指標(KPI)

①BEVの販売台数(北米市場・全世界)及び全世界における新車販売台数に占めるBEVの割合
②販売するSUBARU車の電動技術搭載率
9.産業と技術革新の基盤を作ろう
13.気候変動に具体的な対策を
循環型社会の構築 循環型社会構築への貢献、廃棄物の削減

目標

・2030年までに、世界で発売する新型車について、使用するプラスチックの25%以上をリサイクル素材由来とすることを目指す
・国内外生産工場のゼロエミッション維持(直接、間接を問わず埋め立て処分量ゼロレベル)

指標(KPI)

・新型車で使用するプラスチックにおけるリサイクル素材使用率
・国内外生産工場における埋め立て処分量
12.つくる責任、つかう責任
安全なクルマづくり 自動車事故削減

目標
2030年に死亡交通事故ゼロを目指す

※SUBARU車乗車中の死亡事故およびSUBARU車との衝突による歩行者・自転車等の死亡事故ゼロを目指す

指標(KPI)
死亡交通事故ゼロを目指した対応技術の市場導入状況

3.すべての人に健康と福祉を
11.住み続けられるまちづくりを
働きやすい職場環境の整備 多様性の尊重

(a) 女性活躍推進
目標

①新卒採用の女性エンジニア比率を毎年10%以上
②女性管理職人数を2025年度までに2021年度比2倍以上

指標(KPI)

①新卒採用の女性エンジニア比率
②女性管理職人数

(b)従業員エンゲージメント
目標
従業員エンゲージメントスコアを2025年度までに70%
指標(KPI)
従業員エンゲージメントスコア

5.ジェンダー平等を実現しよう
8.働きがいも経済成長も
サプライチェーンマネジメント サプライチェーン全体のサステナビリティ強化

目標
人権方針に基づく人権尊重の取り組みを推進し、サプライチェーン全体へ展開する
指標(KPI)
「責任ある企業行動のためのOECD_DDガイダンス」に準拠した取引先CSR_デュー・ディリジェンスの実施状況

8.働きがいも経済成長も
*1:国連環境計画(UNEP)は、1972年に「人間環境宣言」および「環境国際行動計画」の実行機関として設立された国連の補助機関です。 国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)は、UNEPと200以上の世界の金融機関による広範で緊密なパートナーシップであり、1992年の設立以来、金融機関、政策・規制当局と協調し、経済的発展とESG(環境・社会・企業統治)への配慮を統合した金融システムへの転換を進めています。
*2:国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)が2017年1月に策定した、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた金融の枠組です。 企業がSDGsの達成への貢献をKPIで開示し、銀行はそのプラスの影響を評価して資金提供を行うことにより、資金提供先企業によるプラスの影響の増大、マイナスの影響の低減の努力を導くものです。 融資を実行する銀行は、責任ある金融機関として、指標をモニタリングすることによって、インパクトが継続していることを確認します。
*3:株式会社日本格付研究所のWebサイト(https://www.jcr.co.jp/)をご参照ください。
*4:三井住友信託銀行による評価より引用。
ニュースリリースに戻る