SUBARUと同社のモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナル株式会社*1は、2024年のモータースポーツ活動についての概要を発表しました。
■SUPER GT シリーズ 2024年シーズンも引き続きGT300クラスに、SUBARU BRZ GT300で参戦します。 チーム総監督は小澤正弘、チーム運営は「R&D SPORT *2」が担当し、R&D SPORTの澤田稔が監督を務めます。ドライバーは井口卓人選手と山内英輝選手の2名体制で臨みます。 2024年シーズンは、GT300クラスへ導入が検討されているカーボンニュートラル燃料への対応を万全にするとともに、空力性能の向上とタイヤパフォーマンスを引き出すセットアップをより進化させることで、環境性能と走行性能を併せ持つ強いSUBARU BRZで2021年シーズン以来の王座奪還を目指します。
■ニュルブルクリンク24 時間耐久レース 第52回ニュルブルクリンク24時間耐久レース(ドイツ・プファルツ州アイフェル、5月30日~6月2日)のSP4T*3クラスに、SUBARU WRX NBR CHALLENGEで参戦します。 チーム総監督は辰己英治、監督は沢田拓也、ドライバーはカルロ・ヴァンダム選手(オランダ)、ティム・シュリック選手(ドイツ)、佐々木孝太選手(日本)、新たに久保凛太郎選手(日本)を迎えた4名で臨みます。 2024年のマシンは、WRX S4をベースにした2023年参戦車両から、フロントスタビライザーブラケットの締結軸力やエキゾーストマニホールドの構造を見直すことで信頼性の向上を図るとともに、リム形状を最適化した前後異形アルミホイールや各部のエアロパーツのアップデートにより動的性能を進化させ、SP4T *3クラスでの優勝を目指します。 また、今回も全国のSUBARU販売店から選抜された精鋭8名のメカニックがチームに参加し、レースをサポートします。
■全日本ラリー選手権 2024年シーズンは、WRX S4をベースにした車両でシリーズに参戦する新井敏弘選手のチーム運営の一部サポートを行います。 昨年途中から投入したニューマシンで今シーズンはフル参戦し、FA24型2.4リッター直噴ターボエンジン、スバルグローバルプラットフォームによるベース車の高いポテンシャルを発揮し、シーズンを通してクラス上位入賞を狙います。 また、各競技会場にて、SUBARU特約店から選抜されたメカニックが協賛選手の競技車両メンテナンスサポートを実施します。
■TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup 昨年同様に、TOYOTA GAZOO Racingに協力し大会運営をサポートするとともに、STIがサービスチームを派遣しSUBARU BRZ Cup Car Basicで参戦するユーザーを支援します。
■スーパー耐久シリーズ 2024年シーズンは、将来のBEV*4も含めた市販車への技術的なフィードバックを目的とした活動にシフトし、チーム名は昨シーズンに引き続き「Team SDA*5 Engineering」で、スーパー耐久シリーズに参戦します。またシーズン途中からは、新マシンを導入し、各種将来技術を織り込みながらレース現場で鍛え、様々な挑戦を続けます。 チーム体制は、SUBARU技術本部の社員が参画。代表は本井雅人、監督は伊藤奨、ドライバーは井口卓人選手、山内英輝選手と、SUBARUエンジニアが挑みます。
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