サステナビリティ推進部

SUBARUグループの持続的な成長、
愉しく持続可能な社会の実現を目指す
サステナビリティ推進部

記事内の日付や部署名は、取材当時の情報に基づいた記述としています

※ 本記事は「あさがくナビ」の許可により、Webサイト「就活ニュースペーパー(2024年11月27日・12月4日掲載)」から一部抜粋・表現を修正しています。朝日新聞社・SUBARUに無断で転載することを禁じます。 <承諾番号:24-3333>

仕事は違っても、「笑顔をつくる」という想いでつながる「SUBARUびと」。様々な部署で働く「SUBARUびと」を、仕事内容や職場の雰囲気を交えてご紹介します。今回はサステナビリティ推進部で活躍する町田さん・譚さんにインタビューしました。

町田 美紀さん/譚 暁雯さん

<写真左>
町田 美紀(まちだ みき)さん

2017年に入社し、調達管理部(現:安定調達管理部)、第2調達部(現:ボディ調達部)、人事部を経て現職。

<写真右>
譚 暁雯(たん ぎょうぶん)さん

2022年に入社し、海外サービス部を経て現職。

目次

目指すのは
「笑顔をつくる会社」

SUBARUの、サステナビリティに対する基本的な考え方を教えてください。

町田:
SUBARUは「サステナビリティ重点6領域」として「人を中心としたモビリティ文化」「共感・共生」「安心」「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)」「環境」「コンプライアンス」を定めています。
私たちは自分たちのありたい姿を「笑顔をつくる会社」としており、このサステナビリティ重点6領域での取り組みをしっかりと進めていくことで「笑顔をつくる会社」が実現され、SUBARUグループの持続的な成長、愉しく持続可能な社会の実現、SDGsにつながると考えています。

「笑顔」「愉しい」というキーワードを掲げるのは、自動車メーカーとしては大きな特色だと思います。
なぜ、そういうキーワードを大事にされているのでしょうか?

町田:
SUBARUでは経営理念として「お客様第一を基軸に存在感と魅力ある企業を目指す」ことを謳っています。私たちはただクルマをつくるだけのメーカーではなく、クルマと一緒に思い出をつくったり、どういう愉しさや経験をするかだったり、その先にある生活を大切にしています。だから、「みんなの笑顔をつくる会社」をありたい姿としているのだと、私は考えています。

「笑顔」というキーワードは、どこから出てきたのでしょうか?

町田:
米国の現地販売統括会社であるSubaru of America(SOA)では、長年にわたり「Love Promise」というビジョンのもと、地球環境保護、動物愛護、子供達の教育支援や闘病中の方への支援など様々な支援活動を行っています。
もともとは2008年の開始から今年で17年目を迎える「Share the Love」という、年末のホリデーシーズンにSUBARU車を購入されたお客様が選んだ慈善団体へSOAがお客様に代わって寄付を行うというキャンペーンから始まったものです。このような支援の取り組みが発展・拡大を続け、現在はSOAと全米の販売店が一体となり、地域社会に根付いた様々な支援活動を年間を通じて行うようになりました。
SUBARUの北米のお客様がSNSに上げている写真を見ると、家族と一緒に必ずペットや車が写っています。つまり、SUBARU車が家族の一員になっているのです。そしてSUBARU車をお客様が「Like」ではなく「Love」だと表現することが多いんですね。そこから、このキャンペーンも始まっています。「Love」という言葉が出てくるところは他社と大きく違うところと感じていまして、そういったお客様の気持ちを大事にしていくところから「みんなの笑顔をつくる会社」というキーワードが出てきたのだと思います。

国内と海外で社会貢献の
推進啓発に取り組む

SUBARUの社会貢献に対する考え方を教えてください。

町田:
SUBARUグループとして社会貢献を推進しているので、国内だけではなく海外もリードしていく必要があります。
社会貢献の意識は国内と海外で差があり、国内は若手を中心に意識が高まってきていますが、まだまだ改善、成長の余地があります。
一方で海外、例えばSOAでは意識がすごく高い。社会貢献活動に参加している従業員も多く、文化として根付いています。国内と海外でどうやって意識の差を乗り越え、SUBARUグループとしての考え方や戦略の整合性を取っていくのかが難しい点です。

町田さん

社会貢献の浸透活動については、具体的にどのようなことをしていますか?

町田:
私たちは2017年にスポーツ・文化、地域活動、環境、交通安全という「社会貢献重点取り組み4分野」を定め、グループ・グローバルで推進しています。そもそもは2005年に社会貢献方針をつくっていまして、その方針に基づいて重点的に取り組む4分野を決めました。最終的には全ての従業員に4分野の理解を促し、浸透させたいという大きな目標があります。
国内での社会貢献は、地域からのニーズに応えていくという重要な役割があるので、国内事業所の担当者が主体となって活動を行うことが多いです。一方で私たちサステナビリティ推進部はグループの戦略をつくっているので、まずは担当者に重点4分野を浸透させて、担当者が地域のニーズとマッチさせながら4分野につながるような社会貢献活動を展開していきたいと考えています。

今、国内ではどういった取り組みが出てきているのでしょうか?

町田:
「環境」への取り組みですと、たとえば販売特約店と協力し、クルマのシートやステアリングに使用される革の端材を使って、お客様がコインケースをつくるワークショップをしました。
「交通安全」の取り組みでは昨年、NPO団体が主催する交通遺児のためのチャリティーバザーに賛同し、国内の全事業所の従業員からバザーに出品する物品を収集し、同団体に提供しました。その収益は交通遺児のクリスマスプレゼントとして活用されました。

4分野の中でも「スポーツ・文化」はSUBARUグループならではの取り組みですね。

町田:
私たちは社会貢献方針で、モノづくりの楽しさや科学技術、のりもの文化の発展に貢献することを掲げています。「安心と愉しさ」がお客様に提供するSUBARUの価値であり強みです。自動車と愉しさ、文化を結びつける発想は、「笑顔をつくる会社」をめざすSUBARUグループならではだと思います。
スポーツへの取り組みとしては硬式野球部や陸上競技部をもち、都市対抗野球の東京ドームに出たり、お正月の全日本実業団対抗駅伝競走大会(通称「ニューイヤー駅伝」)にも出場したりしています。そうした選手が各地域で小学生に野球教室を行っているのは我々の強みだと思います。

事業活動が生物多様性に
与える影響を分析

SUBARUでは生物多様性も重視していますよね?

譚:
はい。SUBARUでは環境課題の中で気候変動とサーキュラーエコノミーの実現(資源循環)、それから自然との共生を大きな課題としてとらえています。その中で、私は重点テーマの一つである自然との共生=生物多様性に関する多くの取り組みに関わっています。

例えば、どういった取り組みがありますか?

譚:
私がこの部署に入って初めて担当したのがTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)というフレームワークです。その中に開示すべき生物多様性リスクがたくさんあり、そのリスクを評価しました。
現在、SUBARUは気候変動に関するTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に賛同しており、それに準拠した情報開示が求められています。その延長線上にあるのがTNFDで、多くの企業がTNFD賛同に向けた準備を進めています。将来的に開示義務が課せられる可能性はとても高いので、今のうちからSUBARUとしてきちんと対応することを目指しています。

譚さん

TNFDはどこまで調査するのでしょうか?

譚:
現在は簡易分析を1人で行っています。生産に直結する本社、東京事業所、群馬製作所、宇都宮製作所、そして北海道・美深に雪上のテストコースやリサーチセンターがあり、そういった事業拠点の活動が生物多様性にどういう影響を与えるのかについてリスク分析を進めています。
TNFDの開示にはガイダンスがあり、その中で推奨されているのが「LEAPアプローチ」という分析手法です。最初はやり方が全く理解できず、新しいフレームワークなので他社の取り組みもなく、すごく悩んでいました。たまたま社内に有識者がいて、その人と勉強会やディスカッションを重ねて、ようやく分析手法が理解できました。

安全性・耐久性のあるクルマ
=自然にも優しい

クルマと自然は、どうやって共生していけばよいのでしょうか?

譚:
SUBARUのお角様は環境に興味・関心が高いというイメージがあります。ただクルマをつくるのではなく、環境に配慮しながら、皆様に安心・安全を伝えたいという思いもあります。
日本を含めて一般的には「燃費はどうか?」「CO2をどのくらい抑えられるのか?」といったところに関心が集まりますが、北米のSUBARUのお客様のなかにはもっと広い環境意識があり、例えば事故を起こさないクルマは長く乗れる、結果的にリサイクルしなくていいから、環境にやさしいといった見方をされる方もいます。
また、SUVというクルマは日常使いやアウトドアなど様々な用途に適しているので、複数台クルマを持たなくてもよいため、環境にやさしいとも言えます。SUBARUのクルマは耐久性があるので、長く乗れます。そうすると、クルマと一緒に思い出をつくれますよね。
クルマと自然の共生には、そういった観点もあると思います。

人の命を守るSUBARUの総合安全、高い耐久性といった技術が、実は環境にも優しいということですね。
これからどういった取り組みをしていきたいですか?

譚:
生物多様性のリスクについては分かりましたが、それは開示のために分析したわけではありません。その結果を用いて、事業所での実際の取り組みをどうやって充実させていくか、今後の課題として考えています。今年、自然循環について初めて担当して、社内調査をしたところ、優れた取り組みがたくさんありました。
今後はちゃんと社内の課題を整理して、より多くの取り組みを開示していきたいと思っています。

町田 美紀さん/譚 暁雯さん

Photo:植田 真紗美

SUBARUグループの持続的な成長、愉しく持続可能な社会の実現を目指す「SUBARUびと」。ぜひ、次回のコラムもご期待ください。

※ 本記事は「あさがくナビ」の許可により、Webサイト「就活ニュースペーパー(2024年11月27日・12月4日掲載)」から一部抜粋・表現を修正しています。朝日新聞社・SUBARUに無断で転載することを禁じます。 <承諾番号:24-3333>

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