DESIGNER'S STORY

日本と米国のアウトドア環境下で、泥だらけになりながらの検証・開発

CMFデザイン / 体験調査 / デザイナーの想い

経営企画本部 価値づくり推進室
デザイン部 CMFデザイン課

M・H

2021年入社、CMFデザイン課に配属。2023年ニュルブルクリンク24時間レースのカラーリングを担当し、現在は量産車のCMFデザインに従事。 システムデザイン工学部 デザイン工学科卒。
「最近は、芸人さんのラジオを聴きながら編み物をすることにハマっています」。

DESIGNER'S STORY
SELF INTRODUCTION

自己紹介と仕事内容

車の印象を創るCMFデザインの魅力

CMFデザインを担当しております、M・Hと申します。 CMFとは、車両の内外装色(Color)、素材(Material)、そして表面処理(Finish)をデザインする仕事で、車そのものの印象を大きく左右する、非常に重要な領域です。だからこそ、想定されるお客様の嗜好性や使用シーンを考え抜き、細部まで徹底的にこだわった開発を心掛けています。
このCMFデザインを具現化するためには、設計者、メーカー、サプライヤーなど、多くの方々との連携が欠かせません。時には困難な課題に直面することもありますが、それを乗り越えたとき、チーム全体で感じる達成感や喜びは格別です。この協力と挑戦のプロセスこそが、CMFデザインの醍醐味であり、私がこの仕事に深い情熱を抱いている理由でもあります。

お客様と同じ体験をしながらの開発と、得られる喜び

DESIGNER'S STORY
STORY 01
過酷な環境下でも安心できる素材づくりの実現がCMFデザインの使命

今回は、「シボ」(素材表面の模様)の機能性を検証しながら進めた開発についてお話しします。シボは、見た目の印象や触り心地だけでなく、機能性にも大きく関わる重要な要素です。そのため、私たちはお客様の実際の使用シーンを想定し、リアルな環境で検証を行いました。群馬県の赤城山、北米の乾燥地帯、そして雪深い降雪地域といった多様な環境で、シボ加工を施した素材を使い、実地テストを実施しました。

たとえば、泥だらけの靴で素材を踏みつけたり、シボ加工を施した部品を車に貼り付けてラフロードを走行したりと、あらゆる過酷な条件でその耐久性や実用性を検証。これらのテストを通じて、機能性だけでなく、長期間にわたり安心して使える品質を追求しました。

私たちは、単に製品を提供するのではなく、お客様の目線に立ち、共感しながら開発することを大切にしています。特にSUBARUのお客様には、一台の車を10年以上大切に乗ってくださる方が多くいらっしゃいます。そのため、どんな環境下でも安心できる素材づくりを実現することが、CMFデザインにおける使命だと考えています。

DESIGNER'S STORY
STORY 02
喜びの声を原動力に

北米での検証中、現地で出会ったSUBARUユーザーの方が、ご自身の愛車について笑顔で語ってくださったひとときがありました。その車への愛情や楽しそうな様子を目の当たりにし、SUBARU車がどれほどお客様の生活に寄り添っているかを実感しました。また、降雪地域での調査では、現地ディーラーの方々から直接、SUBARU車が選ばれる理由や実際の困りごとについて生の声を伺うことができました。

こうした貴重なお客様の声は、私たちの発想を広げ、次のアイデアや改良に繋がる大きなヒントとなります。お客様のリアルな経験や想いを形にし、より良い製品を生み出していくこと。それこそがSUBARUのCMFデザイナーとして働く最大の魅力だと感じています。そして、お客様から「SUBARUを選んでよかった」という喜びの声を直接聞ける瞬間は、私たちの努力が報われる特別な時間でもあります。

SHARE

このストーリーをシェアする