DESIGNER'S STORY

デザインの最終アウトプットを司る。 責任重大だからこそ面白い。

デジタルモデリング / モデラーの想い

経営企画本部 価値づくり推進室
デザイン部 モデリング&立体マネジメント課

A・I

2020年入社。レヴォーグ レイバックのホイール・レターマーク業務を経て、BEVの先行開発業務に従事。 カーデザイン学科 カーデザイン専攻卒。
「趣味は、ゴルフ・スノーボード・野球観戦・サーキット走行。ゴルフやウィンタースポーツ好きにとって、群馬は最高です」。

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SELF INTRODUCTION

自己紹介と仕事内容

極限の精度で形作る、デジタルモデラーの使命

こんにちは、デジタルモデラーとしてモデリング&立体マネジメント課に携わっているA・Iです。 デジタルモデラーの仕事は、単にデザイナーの想いをカタチにするだけに留まりません。私たちが作り上げるデータは、車の開発を支える重要な基盤となるため、そのデータ品質が非常に重要です。そこで求められるのは、髪の毛の細さ(約0.06mm)をはるかに超える精度。0.001mm単位という極限の精密さを追求し、妥協のない造形を心がけています。

ひと筋縄ではいかぬデータ作成……。そんな手のかかるデータほど愛おしくなる。

STORY 01
デザインと製造の狭間で生まれた妥協なき造形への挑戦

私が初めて担当した量産部品は、レヴォーグ レイバックのホイールでした。ゴールは、デザイナーが込めた“凛と包”というコンセプトを体現すること。しかし言葉にするのは簡単ですが、実際には設計者からの製造要件も融合させなければならず、それはまるで、一瞬の油断で崩れてしまうトランプタワーのようでした。デザインコンセプトと設計要件、この相反する2枚のカードを少しずつ積み上げて行くのは繊細で困難な挑戦でした。
だから、何度でも悩むし、何度でも造形する。そこに妥協や諦めは一切存在しません。ひとりでも多くの方に魅力的だと思ってもらうために、ひとりでも多くの方を笑顔にするために、限界まで突き詰めて造形しました。

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STORY 02
ホイールに刻まれた誇りと情熱

レヴォーグ レイバックのホイールには、「スーパーブラックハイラスター」という色が使用されています。この色は陰影が際立ち、美しさと個性を引き出す一方で、非常に繊細な扱いが求められる難しい色です。大らかさを重視すると白飛びしてしまい、逆にメリハリをつけ大胆な表現にしようとすると濃淡が強調されてしまう。​ さらにハイライトも鮮明に映えるため、光の流れを一つひとついつも以上に確認し、造形を進める必要がありました。​ 想像とは違う結果が出るのはまるで手のかかる子供を育てるようで、試行錯誤の連続でした。しかし、その分だけ特別な愛着が生まれ、気づけばこのホイールに深い思い入れを抱いていました。今では「これは私が造形したんだ」と、胸を張って誇れる作品になっています。このホイールには、私の情熱と挑戦のすべてが込められています。

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