サステナビリティ
ジャーナル

直接視界を向上させ、死角を減らすことで死亡交通事故ゼロを目指す

ドライバーの直接視界を拡げる「三角窓」。

SUBARUは2030年に死亡交通事故ゼロを目指して、総合安全思想を掲げたクルマづくりを行っています。
具体的には、視界やパッケージなどの「0次安全」、ブレーキや危険回避性能などの「走行安全」、アイサイトなどの「予防安全」、いざという時の「衝突安全」を重視しています。さらに近年これらに、緊急事故通報などの「つながる安全」を加え、各領域の強化を推進しています。
なかでも、総合安全のベースとなる「0次安全」は、ドライバーがストレスなく自然な姿勢で運転に集中できる空間やレイアウトを追求することで、事故を起こしにくくすることを目指しています。
「0次安全」の基本はドライバーの「視界の良さ」です。ドライバーが直接視認できることが一番の安心・安全につながる、ということにSUBARUは長年こだわってきました。実際の走行状況やドライバーの視線等を細かく分析して、死角を極力減らすことに取り組み、操作系などのレイアウトもこだわって開発しています。

SUBARU車乗車中の死亡事故およびSUBARU車との衝突による歩行者・自転車等の死亡事故ゼロを目指す。

例えば、運転時に最も重要な前方視界では、Aピラーの太さや配置が開発の議論の的となります。衝突安全性能を重視するなら太くしたい、デザインや空力性能を重視するなら寝かせたいなど、多くの背反がありますが、徹底的に議論を重ねたうえで、安全性とデザイン性を両立する視界の良いピラーを実現しています。さらに、死角縮小のため、「三角窓」と呼んでいるAピラー根元に設定している固定ガラスの大きさ、形状、サッシュの位置、太さなどの細かい部分もミリ単位でこだわっています。

運転席と助手席前方にある車体と屋根をつなぐ支柱であり、衝撃吸収や車体剛性に重要な役割を果たす。
安全性とデザイン性を両立し、周囲を幅広く見渡すことができる前方視界を実現。

こうしたこだわりによって、見落としが許されない交差点の右左折などでも、自然な確認動作で小さな子どもを含む歩行者を視認できる、安心・安全な視界を実現しています。
今後もSUBARUは「総合安全」の基本となる「0次安全」に愚直に取り組むことで、2030年に死亡交通事故ゼロを目指し、引き続きお客様の「笑顔」をつくっていきます。