富士重工業は、新たなステージでの競争力強化と事業基盤整備を進め、持続的成長と発展を目指す新中期経営ビジョン「際立とう2020」(英語表記:Prominence 2020)を発表しました。 新中期経営ビジョン「際立とう2020」では、自動車メーカーとしては小規模な当社が持続的に成長していくために、2020年のありたい姿を「大きくはないが強い特徴を持ち質の高い企業」とし、その実現に向け「スバルブランドを磨く」「強い事業構造を創る」の2つの活動に集中し、付加価値経営を更に進め、環境変化への耐性を高めることに取り組みます。 当社は2011年7月に2015年度までを対象期間とする中期経営計画Motion-Vを発表し、この計画に基づき事業を推進してきました。その結果、米国市場を主軸とした商品開発による販売伸長、衝突安全や運転支援システム「EyeSight」をはじめとする安全性への高評価、コスト低減活動の結実、低インセンティブ販売の実現、継続的な高効率生産等の取組みが奏功し、2013年度までにMotion-Vの主要目標を前倒しで達成することが出来ました。 しかし、収益的には円高の是正が進む等の好条件が重複した面があり、経営体質は未だ磐石とは評価できません。また、想定以上の急激な成長による経営諸条件の大きな変化、環境規制強化などの外部経営環境変化により、将来の環境対応、生産能力の逼迫、新しいお客様への対応、高い為替感応度、カンパニー事業の成長にむけた諸課題等、未解決の重要課題も山積しています。当社はこれらの経営環境変化への対応を加速させ、経営目標を再設定することで更なる成長を目指します。 当社は経営理念である「お客様第一」を基軸に「存在感と魅力ある企業」を引き続き目指します。新中期経営ビジョン「際立とう2020」に掲げる「大きくはないが強い特徴を持ち質の高い企業」として、お客様からの信頼NO.1、高いブランド力、業界高位の利益率など、富士重工業らしい、スバルらしい存在感の実現に向け、確かなモノづくり、クルマづくりを貫き、お客様への「安心と愉しさ」の提供を追求し続けます。
「スバルブランドを磨く」「強い事業構造を創る」の2つの活動に集中
■スバルブランドを磨く6つの取組
■強い事業構造を創る8つの取組
■3ヵ年連結収益計画
・2014~16年度の3年間は、試験研究費、設備投資を積極的に拡大し将来に向けての基盤を築きます。 ・先行投資拡大による固定費の増加を付加価値拡大とトータルコスト圧縮で吸収し、利益水準は維持します。
・為替前提は¥95/US$ ・()内%は前3ヵ年(2011~13年度)対比
■財務方針
・持続的な成長への投資に積極的にキャッシュフローを配分します。 ・投資の効率性や財務の健全性、株主還元に留意し、バランスのとれた財務戦略を実現します。
■株主還元方針
・配当による還元を主とし、毎期の業績、投資計画、経営環境を勘案した上で継続的な配当を基本としつつ、業績連動の考えを取り入れます。 ・各年度の配当は、連結配当性向 20%~40% を基本とし、諸状況を勘案のうえ決定します。
以上
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