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平成11年3月25日

富士重工業・住友商事
世界で初めてエレベーター連動清掃ロボットシステムを実用化、販売開始

富士重工業株式会社
住友商事株式会社

 富士重工業(社長:田中 毅)と住友商事(社長:宮原賢次)は、このたび、無人清掃ロボットがエレベーターによりオフィスビルの各階を独力で移動し、床面を清掃するシステム「エレベーター連動清掃ロボットシステム」の実用化に、世界で初めて成功した。両社は、4月より全国販売を開始する。

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 今回実用化に成功したエレベーター連動清掃ロボットシステムは、富士重工業の無人清掃ロボット「ロボハイター」とエレベーターを連動させたもの。無人清掃ロボットが、所定の格納場所から自動的に発進、独力でオフィスビルの各階を順次移動し床面清掃を行った後、最後に元の格納場所まで戻るというもので、世界初の画期的なシステムである。オフィスビルの各階の移動は、無人清掃ロボット自身が現在どの階にいるかを認識し、次の行先階を決定、エレベータードアの開閉を指示することにより行われる。この指示は、エレベーターの押ボタンのかわりに、無人清掃ロボットとエレベーター設備に設置された光伝送装置の通信により行われるものであり、人間がエレベーターのボタンを押し、乗降するのと同様の操作が可能となっている。

 清掃ロボットは、外形寸法が850×720×1,000mm、重量132kg(バッテリー含む)、1充電で約3時間の作業が可能で、清掃能力は最大1,600㎡/時間。ジャイロによる方向制御、車輪からの走行距離検出、障害物センサによる回避により自律走行する。

 また、汚れやすい場所などの状況に応じて自律走行のスピードを調整することが可能であり、人が行った場合と同程度のきめ細かな清掃サービスが提供できる。これらのことにより、従来人手により行われていたオフィスビル共用部分の清掃作業での、機械化、省人化、コスト低減、清掃品質の均一化を実現する。

 富士重工業は、昨年夏に無人清掃ロボットとエレベーターとの連動によるオフィスビル全フロアの清掃システムの開発に成功していたが、住友商事でも高層ビルでの清掃システムを検討していたこともあり、2社共同で同システムの実用開発に着手した。今年2月には、1号機を住友商事神田和泉町ビル(東京都千代田区、地上14階地下1階)に設置・納入し、本格販売に向けての確認を行っていた。

 両社では、1システムの新規導入コストは1,000~5,000万円で、導入による清掃コストの削減により初期投資が3年から5年で回収できると試算しており、導入に際しての清掃効率の検討を必要とするものの、大抵の高層オフィスビルで導入によるコストメリットが得られると見ている。また、新規に建設されるビルだけでなく、若干の改修で設置が可能なことから、既存ビルへの納入も可能としている。そのため両社では、今後、大手デベロッパー、再開発組合をはじめビル管理会社などに向け、年間30機を目標に拡販に努める。  なお住友商事では、現在、晴海一丁目地区市街地再開発において計画している同社の新本社ビル(地上39階地下4階)への同システムの導入も決定している。

以上

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富士重工業(株) クリーン事業 028-684-7813
     

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