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平成11年3月16日

富士重工業 「旧中島飛行機大宮製作所の大煙突」解体工事開始
~安全祈願祭を実施~

 富士重工業(株)(田中 毅社長)は、同社の旧大宮製作所跡地(大宮市宮原町)にある「旧中島飛行機大宮製作所の大煙突」を含めた建造物の解体工事を開始するにあたり、同社の子会社で不動産売買・賃貸などを行う(株)エフ・オー・ディー(澤井 宏社長、大宮市宮原町)とともに、本日、安全祈願祭を行った。

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 今回の解体工事は、旧大宮製作所跡地を中心とした約31.7haにおいて施行される大宮都市計画事業北部拠点宮原土地区画整理事業が、平成10年5月に事業認可され、事業着手となったことに伴うもので、平成7年9月の大宮製作所の埼玉製作所(北本市朝日)への移転完了以来、数次の解体工事を行ってきた中で最後のもの。今後、今年8月までに全作業を終える予定。

 旧大宮製作所は、昭和18年3月に海軍機のエンジン生産を目的に中島飛行機(株)大宮製作所として建設され、戦後は、昭和20年8月に富士産業(株)大宮工場、昭和25年8月には大宮富士工業(株)となり、昭和30年4月からは富士重工業大宮製作所として、埼玉製作所に移転するまで、「ロビン」ブランドに代表される汎用エンジンや発電機などの生産を行ってきた。

 その歩みを見てきた煉瓦造りの大煙突(高さ50m、頂部8畳分の広さ)は、昭和20年代後半、戦後初の国産航空機用ジェットエンジン「JO-1」の開発にも使用され、その後は汎用エンジンなどの試運転場の排気煙突としての役目を果してきた。また、大宮市内でも最大級の煙突として、半世紀以上にわたり市民に親しまれてきた。

 旧大宮製作所跡地は、解体工事の後、平成20年までに大宮市施行の区画整理事業により、公共・公益、商業・業務施設および都市型住宅等の集積した複合市街地として、生まれ変わる予定である。

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