平成11年10月26日
富士重工業・CSPセントラル警備保障
警備清掃ロボットシステムを実用化
富士重工業株式会社
セントラル警備保障株式会社
富士重工業(社長:田中 毅)とセントラル警備保障(社長:出佐 正孝、略称:CSP)は、このたび、無人清掃ロボットが清掃業務と合わせて、警備業務もこなすシステム「エレベータ連動警備清掃ロボットシステム」を実用化した。
今回、実用化に成功したエレベータ連動警備清掃ロボットシステムは、富士重工業の無人清掃ロボット「ロボハイター」に警備業務が行える機能を搭載し、エレベータ連動とすることで、無人清掃ロボットが独力でオフィスビルの各階を順次移動し、床面清掃を行いながら警備巡回も行う画期的なシステムである。従来、人間が行っている夜間の巡回作業などを無人清掃ロボットが行うことによって、一層のランニングコストの削減を可能とする。
警備清掃ロボットは、外形寸法が幅850 ×奥行 720 ×高さ 890 mm、重量135 kg(バッテリー含む)、一回の充電で約3時間の警備清掃作業が可能で(警備業務のみの場合、約25時間の作業が可能)、清掃能力は最大1,600㎡/時間。ジャイロによる方向制御、車輪からの走行距離検出、障害物センサによる回避により自律走行する。
警備業務における機能としては、搭載する監視カメラや赤外線センサにより、不審者(物)の認識を行い、また、火災・漏水センサなどにより、異常を感知することもできる。その情報は、録画されるとともに、ただちに伝送機能によってビルの防災センターなどに通知され、警備員が現場に急行し対応する。
これらにより、警備員の省力化・削減を図ることを可能とし、警備コストの低減を実現する。
富士重工業は、昨年夏に無人清掃ロボットとエレベータとの連動によるオフィスビル全フロアの清掃システムの開発に成功しており、今回の開発は、その技術を生かしたものである。今年11月10日には東京都新宿区にあるビルに同システムを納入し、運用が開始される。
セントラル警備保障は、これまでも機械警備用センサのノウハウを蓄積し、最新のセキュリティとしての画像機器の開発に力を入れていたが、今回のロボットは、その技術を生かした実用機であり、今後、富士重工業とともにビル管理会社などに向け販売していく。
なお、富士重工業とセントラル警備保障は、今回実用化に成功したエレベータ連動警備清掃ロボットシステムを10月26日から29日まで東京国際展示場で開催される「'99国際ロボット展」に出展する。
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