富士重工業 関西地区で使用済みバンパーの回収を実施
富士重工業(田中 毅社長)は、10月から大阪府、兵庫県、和歌山県の1府2県、平成11年1月から京都府、奈良県、滋賀県の1府2県において、使用済みバンパーの回収を実施する。これにより、既に回収を行っている関東地区(1都6県)と合わせ1都2府10県での回収体制を構築したこととなり、スバル車の都道府県別販売台数から見て、約4割のシェアを占める地域で使用済みバンパーの回収体制を実現した。
今回、関西地区にて導入する回収システムは、大阪、兵庫、和歌山、京都、奈良、滋賀各地区のスバル特約店7社(注)が設置する回収拠点に集められたバンパーを、軽貨物車「スバル サンバー」を使用する全国赤帽軽自動車運送協同組合(堀籠 俊至(ホリゴメ タカシ)会長、東京都千代田区)加盟会員各社の「赤帽車」が回収するというもの。そして、システム全体を富士重工業の関係会社で完成車の輸送を行なうスバル物流(株)(早藤 善雄社長、群馬県邑楽郡大泉町)が管理・運営する。
回収にあたっては、関東地区と同様、外注板金業者からの回収も行ない、全回収拠点にバンパー専用パレットを設置した。これらに加え、関東地区とは異なり、軽貨物車を使用する「赤帽車」で集荷するといった全く新しい方法をとることにより、(1)回収本数の増加と(2)保管本数と回収頻度の最適化、そして(3)回収規模に見合った効率的な運用を実現している。
富士重工業では、今回新たに回収を実施する2府4県で約300本/月、関東地区と合わせると約1,700本/月の回収を計画しており、リサイクルを更に推進する。今後同社では、順次、回収地域を拡大し、平成12年度末には全国での回収体制を構築する予定。
富士重工業は、平成5年1月より東京・神奈川地区、平成8年4月から群馬地区、平成9年1月から西埼玉地区で使用済みバンパーの回収を実施、平成9年10月には関東全域に回収地域を拡大し、これまでに約49,000本(平成10年3月末)を回収している。回収された使用済みバンパーは、トランクトリムなどスバル車の16の内外装部品に活用されている。
注. | 大阪、兵庫、和歌山、京都、奈良、滋賀各地区のスバル特約店7社(社名、代表者、本社所在地) |
新大阪スバル自動車(株) | 齋藤 武 社長 | 大阪府守口市 |
南大阪スバル自動車(株) | 木村 和功(カズノリ)社長 | 大阪府堺市 |
兵庫スバル自動車(株) | 人見 欣爾社長 | 兵庫県神戸市 |
和歌山スバル自動車(株) | 柴田 祐二社長 | 和歌山県和歌山市 |
京都スバル自動車(株) | 芹澤 洋一社長 | 京都府京都市 |
奈良スバル自動車(株) | 高木 穣(ユタカ)社長 | 奈良県橿原(カシハラ)市 |
滋賀スバル自動車(株) | 堀口 侑毅(ユウキ)社長 | 滋賀県草津市 |