富士重工業 シンガポールのSEMAC社と塵芥収集車ボディの販売代理店契約を締結
~塵芥収集車事業における東南アジア市場での販売強化~
富士重工業(田中 毅社長)は、このたび、シンガポール環境庁から独立民営化した総合廃棄物事業推進会社であるSEMAC PTE LTD(最高経営責任者:Richard Lim Yew Hang、以後SEMAC社)との間で、塵芥収集車ボディ「フジマイティー」の販売代理店契約を締結。この契約に基づく第一弾として、本日、「フジマイティー LP128」5台および「フジマイティー LP137A」1台を受注した。
今回の契約は貿易会社である銀座吉田(株)(吉田 保社長、東京都中央区)の仲介を得て締結されたもので、富士重工業は塵芥収集車ボディ「フジマイティー」の海上輸送全般を同社に委託し、SEMAC社が自社で手配したシャシーに架装、塵芥収集車として完成させたうえ、シンガポールなどで販売するというもの。富士重工業では、今回のSEMAC社との販売代理店契約を同社の塵芥収集車事業における東南アジア市場での販売強化と位置づけている。
SEMAC社は、平成8年(1996年)1月にシンガポール環境庁から分離独立した総合廃棄物事業推進会社。自らが現在約300台の塵芥収集車を保有するシンガポール最大の塵芥収集・運搬・処理会社であるだけでなく、近年急速に環境意識が高まっているベトナム、ミャンマー、ブルネイなど周辺諸国への塵芥収集・運搬ソフトを含めた事業展開を企画している。そのため富士重工業でも当面、中型クラスの塵芥収集車ボディを中心に最低年間30台の販売を見込んでいるが、将来的には小型・大型クラスならびに傾倒装置などを含む全面的な展開の検討を進めており、東南アジア地域での塵芥の物性を押さえた差別化仕様商品の投入による圧倒的な優位性の確保を目指す。
富士重工業は、昭和37年に塵芥収集車で環境事業に進出以来「フジマイティー」の他、高層ビルごみ分別搬送システム「ヒュー・ストン」、ごみ分別プラントシステム、自律走行型床面清掃ロボット「ロボハイター」などの環境関連商品を製造、販売している。特に「フジマイティー」は、塵芥専用収集・運搬車として、収集効率、積載効率の高さ、扱い易さ、高い信頼性を背景として国内外で高い評価を得ている。
【SEMAC PTE LTD(SEMAC社)の概要】 | |
最高経営責任者: | Richard Lim Yew Hang |
総 経 理: | Wong Kan Por |
所 在 地: | 1301 Bedok North Avenue 4, Singapore 489945 |
設 立: | 平成8年(1996年)1月 |
資 本 金: | 82.5百万S$(シンガポール政府が株式の75%を保有) |
従 業 員 数: | 約1,000名 |
売 上 高: | 130百万S$(平成9年(1997年)度) |
事 業 概 要: | 塵芥物の収集・運搬・処理、塵芥収集車の修理・改造業務および廃棄物コンサルタント業。シンガポールの塵芥収集事業を基盤とし、ベトナム、ミャンマー、ブルネイなどを中心とした周辺諸国の廃棄物処理の総合コンサルタント。 |