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平成10年9月3日

スバル インプレッサシリーズを一部改良
あわせて「WRX STi Version V」シリーズを発売

 富士重工業(田中 毅社長)は、スバル インプレッサシリーズに一部改良を施すとともに、「WRX STi Version IV」を改めて「WRX STi Version V」シリーズとし、本日より全国スバル特約店を通じ一斉に発売する。

 今回の一部改良は、“パワーユニット一新による動力性能、燃費性能、静粛性の向上”“内外観の仕様変更による商品力向上”“WRX系のポテンシャルアップ”などを施し、“NAスポーティモデル「SRX」の新投入”も含め、更なる商品力強化を図ったものである。市場の要望にきめ細かく対応し、インプレッサの走りのイメージリーダーである「WRX」を中心としたセダン系、及びスタイリッシュかつ充実したワゴンユーティリティを備えたスポーツワゴン系それぞれの一層の熟成を狙いとした。

 また、あわせて発売するインプレッサ「WRX STi Version V」シリーズは、今回改良を施したターボモデルをベースに、富士重工業のモータースポーツ専門会社であるスバルテクニカインターナショナル(株) * (略称:STI)の各種専用装備・仕様を施したものである。1995年~1997年と3年連続WRC(世界ラリー選手権)のマニュファクチャラーズタイトル獲得を支えたベースモデル「WRX STi Version」の優れた基本性能を強化するとともに、動力・制動・空力等、諸性能を更に向上させ、量販車最高レベルの走りを追求した本格的スポーツモデルとなっている。

*: スバルテクニカインターナショナル(株)
代 表:山田 剛正
所在地:東京都三鷹市

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スポーツワゴン C'zピュアスポーツクーペ
WRXtypeR STi Version V

【改良の主な内容】

1.パワーユニット一新による動力性能、燃費性能、静粛性の向上

全車に、低中速トルク重視の新開発BOXER PHASE II エンジンを採用。レスポンスの良いスポーティな走りが楽しめるBOXERエンジンの基本特性はそのままに、低中速トルクを大幅に増強したことにより発進・加速性能、燃費性能、静粛性を大幅に向上。
燃費性能、静粛性の向上を図った新開発のトランスミッションを採用。ATには、ロングトラベルダンパーの採用によりロックアップ領域を広げ、燃費性能を向上。MTには、シフターアーム部にスライドベアリングを採用(セダンWRX、同STi Version V、WRXtypeRA)、シンクロの性能向上とあわせ変速を滑らかにし、スムーズかつスポーティなシフト操作を実現。また、トランスミッションケース全体の剛性を向上し、振動・騒音の大幅な低減を実現。
エンジンとトランスミッションの締結ボルトを増やし結合部分の剛性を向上、またエンジン内のベアリング位置の変更等により、パワーユニット全体の静粛性を向上。

2.内外観の仕様変更による商品力向上

全車に、照射範囲を拡大し視認性を高めたマルチリフレクター・ヘッドライトを採用。
全車とも新デザインのシート表皮&ドアトリムを採用。
スポーティなデザインの14インチフルホイールカバーを採用。(ワゴンC'z、GB、セダンCSエクストラ)
リヤシートのシートベルトには、チャイルドシートを確実に固定できるALR* 機構を採用し、安全性をさらに向上。
   *ALR:Automatic Locking Retractor の略。
スポーティな新ボディ色を採用。(クールグレー・メタリック、アークティックシルバー・メタリック)

3.WRX系のポテンシャルアップ

WRX系の全車に、通常のストラットに対して剛性を約3倍に高めた新設計の倒立式ストラットサスを採用し、コーナリング時の走行安定性を向上。
スポーツ走行におけるブレーキング時のハンドリング性能を最大限に引き出すスポーツABSを新採用。(セダン、ワゴンのWRX STi Version V)
エクステリア及びインテリアに、スポーツテイストと機能性を高める新アイテムを採用。
  • エンジン及びブレーキの冷却効率を高めつつ、CD値を低減させた新デザインのフロントバンパー&フロントグリルを採用。(WRX系全車)
  • 高速走行時の操縦安定性を高めるWRカータイプの大型リヤスポイラーを採用。
    (ワゴンを除くSTi Version V 全車)
  • 照射範囲の広いマルチリフレクター・フォグランプを採用し(セダン、ワゴンのWRX)、悪天候時などの安全性を向上。
  • 新デザインのMOMO製本革巻ステアリングホイールを採用。(WRX系全車)
  • 視認性向上など機能を向上し、デザインを一新したCDプレーヤー一体AM/FMカセットデッキ(2DIN)を採用。
    (除く、WRXtypeRA、同STi Version V、WRXtypeR STi Version V)
4.NAスポーティモデル「SRX」の新投入(セダン、ワゴン)

NA(自然吸気)エンジン車のトップモデルとして、軽快かつよりスポーティな走りのモデル「SRX」を新投入。余裕ある走りの 2.0LDOHCエンジンに加え、可変バルブタイミング機構である * AVCS、吸気効率を高める可変吸気システムを採用し、低回転から強力なトルク性能を発揮。
   *AVCS:Active Valve Control Systemの略。
フロントブレーキには2ポットキャリパー・15インチベンチレーテッドディスク、リヤブレーキには14インチソリッドディスクを採用。
フロント及びリヤのサスペンションにスタビライザーを採用。コーナリング時のロールを抑え、高い安定性を確保。
マルチリフレクターヘッドライト、マルチリフレクターフォグランプ、リヤスポイラー(ワゴンはルーフ&ウエスト)、サイド&リヤアンダースポイラーなど、WRXと共通デザインのパーツを採用し精悍なエクステリアとした。また、195/60R15タイヤ、15インチアルミホイールを装備。
スポーティ感の高いホワイトメーターを採用。また、WRXと共通デザインのMOMO製本革巻ステアリングホイールやCDプレーヤー一体AM/FMカセットデッキを装備。
シート地は専用デザインとし、サポート性を確保しながら快適性も両立させたスポーティシートを採用。

【販売計画】

  シリーズ全体で 3,500台/月


【メーカー希望小売価格】<消費税含まず>

(単位:千円)
車  種 東京
大阪・名古屋
札幌 仙台
金沢
福岡 沖縄
ハードトップ
セダン
2WD 1.5L CS-エクストラ   * 5MT 1,299
E-4AT 1,392
4WD 1.5L CS-エクストラ   * 5MT 1,524
E-4AT 1,617
2.0L SRX 5MT 1,943 1,978 1,958 1,968 1,988
E-4AT 2,036 2,071 2,051 2,061 2,081
ピュアスポーツ
セダン
4WD 2.0L
ターボ
WRX 5MT 2,579 2,614 2,594 2,604 2,624
WRXtypeRA 5MT 2,279 2,314 2,294 2,304 2,324
WRX STi Ver. V 5MT 2,919 2,954 2,934 2,944 2,964
WRXtypeRA STi Ver. V 5MT 2,859 2,894 2,874 2,884 2.904
ピュアスポーツ
クーペ
4WD 2.0L
ターボ
WRXtypeR STi Ver. V 5MT 3,009 3,044 3,024 3,034 3,054
スポーツワゴン 2WD 1.5L C'z         * 5MT 1,298
E-4AT 1,391
1.8L GB         * 5MT 1,486
E-4AT 1,579
4WD 1.5L C'z         * 5MT 1,523
E-4AT 1,616
1.8L GB         * 5MT 1,666
E-4AT 1,759
2.0L SRX 5MT 1,956 1,991 1,971 1,981 2,001
E-4AT 2,049 2,084 2,064 2,074 2,094
ピュアスポーツ
ワゴン
4WD 2.0L
ターボ
WRX 5MT 2,423 2,458 2,438 2,448 2,468
E-4AT 2,546 2,581 2,561 2,571 2,591
WRX STi Ver. V 5MT 2,919 2,954 2,934 2,944 2,964
注) *    :全国統一希望小売価格
E-4AT:電子制御4速フルオートマチックトランスミッション
スポーツワゴン2WD C'z はABS非装着車



なお、商品についてのお問い合わせは、最寄りの販売会社、またはフリーダイヤル 0120-052215 までお願いいたします。

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