2010年2月4日

富士重工業 2009年度第3四半期累計期間 業績の概要
~ 営業損益、経常損益ともに黒字転換 ~

<2009年度第3四半期累計期間業績:連結売上高>

スバルの国内販売は、昨年5月に導入した新型レガシィが大きく販売を伸ばし、同9月に改良を行ったインプレッサの販売増もあり、登録車の販売が前年実績を上回りました。しかし、軽自動車を中心に 既存車種が減少し、国内販売全体では前年同期比91.0%の119千台となりました。
一方、海外販売では、スバルの最重点市場である米国と成長著しい中国において、昨年7月以降に順次導入した新型レガシィが大幅に伸長したことに加え、導入2年目のフォレスターが引き続き好調に推移しました。しかしながら第2四半期までの在庫調整の影響により、海外販売全体では同95.2%の 278千台、全世界合計の販売台数は同93.9%の397千台となりました。
この結果、連結売上高は為替の円高による影響なども加わり同91.4%の1兆121億円となりました。

<2009年度第3四半期累計期間業績:連結損益>

スバルは厳しい市場環境が続く中、新型レガシィの好調により、第3四半期3ヶ月間の全世界販売合計が前年同期比9.9%増加となるなど業績は回復基調にあります。
第3四半期累計期間の営業損益は、グループ全体で諸経費削減ならびに原価低減に努めたものの、為替レートが円高に推移したことによる減益要因や、第2四半期までのスバルの販売台数減少による売上構成の悪化などにより、前年同期比60億円減益となりましたが、第2四半期累計期間までの損失を補い39億円の黒字となりました。
経常損益は同72億円減益の18億円の黒字、純損益は同4億円減益の152億円の損失となりました。

<2009年度通期業績:連結損益見通し>

スバルの販売は、第3四半期での好調を加速させ、北米、中国でさらなる販売の伸長をはかるとともに、在庫調整を続けていた欧州等で第4四半期に前年を越える水準へ販売を押し上げるなど、全世界販売 台数は前年実績を上回る560千台を見込みます。加えてグループをあげたコスト削減を引き続き進め 収益基盤の強化をはかります。
こうした状況に鑑み、2009年度通期の業績予想は、2009年11月2日に公表した内容を上方修正し、 経常損益についても黒字を見込み、売上高1兆4,100億円、営業利益140億円、経常利益100億円に 変更します。なお、当期純損益については、特別損失の発生が見込まれることから、同公表内容を据え置き、純損失250億円とします。


※ 2009年11月2日公表 通期連結決算業績予想
 売上高1兆3,600億円、営業利益10億円、経常損失50億円、当期純損失250億円、
 全世界販売台数545千台