富士重工業 「スバル プラグイン ステラ コンセプト」を開発
~市販化を視野に入れたコンセプトモデルを北海道洞爺湖サミットに提供~
富士重工業は、市販化を視野に入れた電気自動車のコンセプトモデル「スバル プラグイン ステラ コンセプト」を開発し、7月7日から9日に開催される「北海道洞爺湖サミット」に 5台を提供する。
提供する車両は、サミットに参加する関係者の移動用として4台、会期中に国際メディアセンター内に設置される環境ショーケース(環境に関する展示・デモンストレーションイベント)で試乗用として1台、使用される予定。
加えて、もう1台を日本郵政グループの郵便事業株式会社に提供し、サミット期間中の洞爺湖エリアにおける郵便物の集荷配達などへの活用を計画している。
これまで富士重工業は、将来の自動車の動力源として注目されているリチウムイオンバッテリーと、それを用いた次世代電気自動車の研究開発に取り組み、2006年6月からは東京電力と共同で、業務用電気自動車「スバル R1e」を用いた実用試験を行っている。
実用試験では、スバル R1e40台を東京電力や神奈川県の業務用車両として実際の交通環境の中で使用、さらなる車両開発に活用するために様々な走行データを収集している。また、その成果を活用し、一般生活の中でも便利で快適に使える電気自動車の理想の商品像について検討を進めてきた。
富士重工業は、これまで磨き続けてきたスバル R1eのEVシステムを「スバル ステラ」に移植するとともに最適化を施し、ベース車の優れたパッケージングや高いユーティリティを活かして、より幅広いニーズに対応することができる電気自動車モデルを完成させた。同社が市販化を検討している電気自動車の量産モデルは、この「スバル プラグイン ステラ コンセプト」をベースとする予定。
現在、富士重工業は「快適、信頼の新しい走りと地球環境の融合」を追求したクルマづくりを目指している。その中で、環境保全に対応する取り組みとして、既存のパワートレーンの改良はもちろんのこと、この3月から欧州に展開している水平対向ディーゼルエンジンなどと並び、電気自動車も重要な技術のひとつとして位置づけ、今後も一層の研究開発に注力していく。
【主要諸元】
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スバル プラグイン ステラ コンセプト |