富士重工業株式会社
インプレッサWRX STI、ニュルブルクリンク24 時間レースに参戦
富士重工業と、同社のモータースポーツ業務を統括するスバルテクニカインターナショナル(略 称:STI)*1 は、本年5 月にドイツニュルブルクリンクサーキットで開催される「第36 回ADAC Zurich 24 時間レース(ニュルブルクリンク24 時間レース)」に、インプレッサWRX STI で参戦し、クラス優 勝を目指す。
ADAC Zurich 24 時間レースは、全長25.378km にもおよぶコースを舞台に、欧州メーカー車を中心に 毎年200 台を越す車両が参戦する世界最大規模の耐久レースである。このレースへの参戦は、「より愉 しく、より安全に」というクルマつくりを目指す富士重工業にとって、安全面、信頼面などの重要な技 術的ノウハウを蓄積できる恰好の機会であり、それらを今後の量産車の開発に活かすことなどを目的に、 今回の参戦を決定した。
参戦車両は、インプレッサWRX STI をベースに、富士重工業の技術部門が監修のもと製作。軽量化や
安全装備など最小限の改造にとどめた量産車に近い状態で、SP6 クラス(排気量3.0~3.5L、過給機車
は1.7倍で換算)にエントリーする。
また、今回の参戦にあたって、スーパー耐久レースなどでレース運営に豊富なノウハウを持つSTI お
よびプローバ*2 を中心に、チーム「SUBARU NBR*3 CHALLENGE(スバルエヌビーアールチャレンジ)」
を結成。チーム総監督には、STI 車両実験部長の辰己英治が就き、レース経験豊かな日本人プロドラ
イバー4 名で参戦する。
ニュルブルクリンクサーキットは、グランプリコースと別名オールドコースと呼ばれるノルドシュラ
イフェとに分かれる。中でも、全長20.832km を占めるオールドコースは、160 ヶ所を越えるコーナー、
約300m の高低差を持つ“世界一過酷なコース”として知られている。
同社では、1990 年代前半からこのオールドコースを、インプレッサをはじめとした車両開発のテスト
コースとして使用しており、ここで抽出した課題を克服することで、量産車のさらなる進化に活かして
いる。
なお、2005 年には、プローバチームが、当時のインプレッサWRX STI でA6 クラスに参戦し、クラス
2 位(総合14 位)を獲得している。
*1 スバルテクニカインターナショナル㈱(代表:工藤一郎、東京都三鷹市)
*2 ㈱プローバ(代表:山本真一、神奈川県横浜市)
*3 富士重工業で、ニュルブルクリンクオールドコースを指す通称
<エントラント概要>
エントラント名 | : | チーム「SUBARU NBR CHALLENGE」 |
参戦車両 | : |
スバルインプレッサWRX STI(GRB 型) [水平対向4 気筒EJ20 型2.0L DOHC ターボ/ SYMMETRICAL AWD サスペンション:フロントストラット式、リヤダブルウイッシュボーン式] |
車両製作 | : | プローバ(監修/富士重工業) |
チーム監督 | : | 辰己英治(STI 車両実験部長) |
ドライバー | : | 吉田寿博、松田秀士、服部尚貴、松田晃司 |
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