2007年4月3日

富士重工業 スバル トライベッカを大幅改良

富士重工業は、「革新的SUV」をコンセプトに開発したスバル B9トライベッカに大幅改良を施すとともに名称を変更して、新たにスバル トライベッカとして、今夏以降、市場導入を行うことを発表する。なお、米国仕様車を米国ニューヨークにて開催される2007年ニューヨーク国際自動車ショー(4月4日~5日プレスデー、4月6日~15日一般公開)に出展する。

スバル トライベッカは、基本コンセプトはそのままに、より商品力を高めるために「デザイン」「運動性能」「快適性と機能性」のさらなる進化を目指したものである。
このため、エクステリアデザインは、フロントフェイスを中心にSUVとしての力強さをより主張するスタイルに刷新。また、搭載する水平対向エンジンを新設計し、排気量を3.0Lから3.6Lに拡大するとともに、冷却構造などの見直しによりレギュラーガソリン対応とすることで、運動性能向上と経済性の両立を図っている。

スバル トライベッカ
(米国仕様車)

1. デザイン

スポーティで洗練された従来のデザインを活かしながら、より力強く、躍動感あふれるエクステリアに刷新。インテリアは、先進性を感じさせるスポーティで上質なデザインを目指している。

2. 運動性能

動力性能向上と環境対応の両立を目指し、排気量の拡大、エンジンバルブシステムの変更、冷却構造の見直しなど、エンジンを新設計。

エンジン本体の外形寸法はそのままに、ボアの拡大とともにストロークを伸ばし、排気量を3.0Lから3.6Lに拡大。
排気量拡大による高性能化を目指しながら、燃費を悪化させることなく現行車レベルを維持。
吸排気にアクティブバルブコントロールシステム(Dual AVCS)を採用し、低中速トルクを強化。
冷却回路の変更などによりレギュラーガソリン対応とすることで、実質的なランニングコストを低減。
トランスミッションでは、新設計コントロールユニットの採用、ギヤ比の見直しなどにより、シフトレスポンスの向上とスムースかつ力強い加速を実現。
エンジンおよびトランスミッションにおいて、現行車に比べ約9.7ポンド(約4.4kg)の軽量化を実現。

3. 快適性・機能性

乗降性の向上や後方視界性の改善など、ユーザーの利便性を向上。さらに、足回りのチューニングを実施し、乗り心地の向上を目指している。

サードシートへの乗降性を向上させるため、セカンドシートスライドの操作レバーを運転席側に追加設定するとともにシートスライドの操作力を軽減。さらにアシストグリップを追加。
サイドミラーの形状変更、リアクォーターデザインの変更により、後方視認性を向上。
リアサスペンションのブッシュ特性を見直すことで、乗り心地の向上を図っている。