2007年2月2日
富士重工業 2006 年度第3 四半期業績の概要
<2006 年度第3 四半期業績:連結売上高>
スバル自動車部門の販売台数は、前年同期比99.4%、406,153 台の実績。国内市場ではステラの新車効果で軽自動車が伸張した一方、登録車がすべての車種で苦戦を強いられ同97.7%の160,268 台に留まった。海外市場では厳しい北米市場を欧州や豪州、中国などの拡販でカバーし同100.6%の245,885 台となった。売上高では、数量差に加え車種構成の悪化も影響したが、海外子会社の為替換算レート差により前年同期を上回っている。
自動車部門以外でもボーイング777の需要回復など好調な航空宇宙カンパニーが大幅に増収となり、全体では前年度実績を192 億円上回る1 兆587 億円と、過去最高の売上高となった。
<2006 年度第3 四半期業績:連結利益>
営業利益は、スバル自動車部門での主要市場である国内と米国での売上構成の悪化、米国でのインセンティブなど販売費の増加に加え、商品開発の加速にともなう試験研究費の増加などによる減益が大きく、為替レート差や製造固定費の減少、原価低減努力などではカバーしきれず、全体では前年同期比4.8%減の358 億円となった。
また、経常利益は同3.2%減の302 億円であったが、当期純利益は前年に計上していた希望退職者への割増退職金といった特別損失がなくなったことなどにより、前年同期に比べほぼ倍となる247 億円と大幅な増益となった。
<2006 年度通期見通し>
連結通期業績の見通しは、国内市場における登録車需要の低迷や軽自動車市場での競争激化、さらに 貴金属を中心とした市況変動といったリスク要因が潜在しているが、ドル円の為替相場の動向が業績に プラス方向で推移していることを踏まえ、中間決算発表時に修正した通期計画値の変更はせずに、その 達成に向けて一層の努力を進めていく。
※通期連結決算予想(2006 年10 月発表):売上高1 兆5,000 億円、経常利益420 億円、当期純利益300 億円