2006年6月29日

国内スバル販売会社でのボルボ車販売15拠点をヤナセグループに営業譲渡

富士重工業は、国内のスバル販売会社が行っているボルボ事業を見直し、出資特約店7社15拠点を輸入車販売業大手のヤナセグループに営業譲渡する。うち11拠点については拠点譲渡の形で、2拠点は商圏譲渡の形で、2拠点は譲渡される拠点に商圏統合する形で承継される。
具体的な諸条件については、現在、富士重工業、各出資特約店、ヤナセ、ボルボ車の日本での輸入者であるピー・エー・ジー・インポート(以下、PAGI)**との間で調整を進めており、ヤナセグループは8月から9月にかけてボルボ車の新車・中古車販売、アフターサービスを開始する。

* 本社:東京都港区芝浦1-6-38、代表取締役社長:古市 宏幸
**本社:東京都港区虎ノ門4-3-13秀和神谷町ビル8階、代表取締役社長:ネシップ・ソヤック

今回の営業譲渡を機に、富士重工業は、国内のスバル車販売により一層注力するため、出資特約店のボルボ事業を見直す検討を始めた。具体的には、現在ボルボ事業を行っているスバル販売会社14社36拠点のうち、同社の出資特約店9社27拠点でのボルボ車の販売、アフターサービスを見直し、PAGIが選定する事業承継者へ営業譲渡を進めていく予定。今回発表したヤナセグループへの営業譲渡もこの一環となる。また、今後、事業の見直しを進める拠点については、一部を除き基本的には改修を行い、スバルの新車販売強化のために活用する。
なお、事業承継の時期までは、それぞれ現在担当しているスバル販売会社の各拠点が責任を持ってボルボユーザーのアフターサービスを行っていく。また、PAGIは、それぞれの事業承継者がボルボユーザーのアフターサービスをきちんと引き継ぐことを約束している。

富士重工業は、1988年5月、ボルボ・カー・コーポレーションとその日本法人ボルボ・ジャパン(現PAGI)との間でボルボ車の国内販売協力に合意、同年10月からスバル販売会社 6社9拠点で販売を開始した。当初、富士重工業では、スバルの商品ラインナップにない上級車を扱うことで個性化・高級化するユーザーニーズに幅広く対応するとともに、スバル販売網を強化することを狙いとしていたが、17年以上が経過した現在、スバル、ボルボ両ブランドの商品構成も大きく変化しており、一定の役割を終えたと判断したことも今回の検討にいたった理由の一つである。
スバルグループでのボルボ車新車販売累計は、2006年5月末までで約4万3千台。2005年暦年一年間の販売実績は2,599台であった。

【参考:ヤナセグループに承継される15拠点】

※( )内は所在地、スバル特約店名

<拠点譲渡 11拠点>

ボルボ・カーズ 磯子(神奈川県横浜市、神奈川スバル)
ボルボ・カーズ 杉並(東京都杉並区、東京スバル)
ボルボ・カーズ 中野(東京都中野区、東京スバル)
ボルボ・カーズ 八王子(東京都八王子市、東京スバル)
ボルボ・カーズ 所沢(埼玉県所沢市、ボクス***
ボルボ・カーズ 枚方(大阪府枚方市、大阪スバル)
ボルボ・カーズ 茨木(大阪府茨木市、大阪スバル)
ボルボ・カーズ 堺・深井(大阪府堺市、大阪スバル)
ボルボ・カーズ 神戸東(兵庫県神戸市東灘区、兵庫スバル)
ボルボ・カーズ 神戸西(兵庫県神戸市垂水区、兵庫スバル)
ボルボ・カーズ 松山(愛媛県松山市、四国スバル)

***東京スバル子会社

<商圏譲渡 2拠点>

ボルボ・カーズ 名古屋北(愛知県名古屋市北区、名古屋スバル)
新沖縄スバル ボルボ浦添店(沖縄県浦添市、新沖縄スバル)

<商圏統合 2拠点>

ボルボ・カーズ 横須賀(神奈川県横須賀市、神奈川スバル)…ボルボ・カーズ 磯子に統合予定
ボルボ・カーズ 守口(大阪府守口市、大阪スバル)…ボルボ・カーズ 枚方に統合予定

【参考:今後事業を見直す予定の12拠点】

※( )内は所在地、スバル特約店名

ボルボ・カーズ 新潟(新潟県新潟市、新潟スバル)
ボルボ・カーズ 新横浜(神奈川県横浜市港北区、神奈川スバル)
ボルボ・カーズ 湘南(神奈川県茅ヶ崎市、神奈川スバル)
ボルボ・カーズ 小田原(神奈川県小田原市、神奈川スバル)
ボルボ・カーズ 葛西(東京都江戸川区、東京スバル)
ボルボ・カーズ 高島平(東京都板橋区、東京スバル)
ボルボ・カーズ 恵比寿(東京都渋谷区、東京スバル)
ボルボ・カーズ 青梅(東京都青梅市、東京スバル)
ボルボ・カーズ 調布(東京都調布市、東京スバル)
ボルボ・カーズ 名東高針(愛知県名古屋市名東区、名古屋スバル)
山陰スバル ボルボ米子支店(鳥取県米子市、山陰スバル)
ボルボ・カーズ 松江(島根県松江市、山陰スバル)