2006年3月13日
トヨタ自動車株式会社
富士重工業株式会社

トヨタと富士重、トヨタ車の富士重北米工場への生産委託等で合意

トヨタ自動車㈱(以下、トヨタ、本社:愛知県豊田市、社長:渡辺捷昭)と富士重工業㈱(以下、富士重、本社:東京都新宿区、社長:竹中恭二)は、トヨタ車を富士重の北米生産拠点であるSubaru of Indiana Automotive, Inc.(以下、SIA)に生産委託を行うことで、このほど合意に達した。あわせて、富士重へのトヨタ車開発委託、および、トヨタのシステムをベースとした富士重のハイブリッド車開発の検討を進めていくことについても合意した。

両社は、開発、生産の分野における相互の経営資源の活用や、技術面の補完を図り、相互にシナジー効果を発揮する枠組み、協業案件の検討を進めていくことで昨年10月、基本合意に達しており、その後、業務提携の具体的な内容の合意をめざし、検討を進めてきたもの。

SIAへの生産委託に関しては、北米向けのカムリを、2007年春頃より年間10万台の生産能力のもとで生産を開始することで合意した。現在、SIAでは2つの生産ラインを保有し、スバル レガシィ、アウトバック、バハ、およびB9トライベッカを生産しているが、これらの生産を1ラインに統合した上で、もう1ラインを改造し、トヨタの生産技術・生産方式を導入して、カムリを生産する。これによりSIAの総生産能力は年間約24万台に達するとともに、SIAでのカムリのフル生産時には新規に約1,000名の雇用増となる予定である。また、すでに2月1日より富士重の生産技術エンジニア10名程度をトヨタに派遣し、立上げに向けた準備を共同で進めている。

富士重へのトヨタ車開発委託については、両社で早急に実施プロジェクトを決定する予定であり、富士重技術者が100名規模で参画することを想定している。これに先駆け、20名程度の富士重技術者が、今後の開発委託や、中長期的な取り組みとして検討している商品の共同開発、および、相互の技術開発力の向上を見据え、すでに2月1日からトヨタに派遣され、車両の開発業務に携わっている。

トヨタのシステムをベースとした富士重のハイブリッド車開発については、富士重ハイブリッド車の早期具体化に向け、トヨタからのハイブリッド技術の提供や人材交流等を含め、詳細の枠組みを今後両社で検討していくことで合意した。

なお、両社は、さらなる関係強化による、長期的な相互の競争力強化と発展に向けた包括的な協業の枠組みを、今後、継続的に協議していくことを合わせて確認している。

〈SIAでのトヨタ車生産概要〉

・ 生産車種 : 北米向けカムリ
・ 生産能力 : 約10万台/年 (※SIA全体では24万台/年)
・ 新規投資 : 約2.3億USドル
・ 新規雇用 : 約1,000名(フル生産時)
・ 生産開始 : 2007年春頃

以上
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