富士重工業 2005年度上期業績の概要
<2005年度上期業績:連結売上高(対前年比)>
2005年度上期の売上は、スバル車輸出台数の増加や防衛庁向けを中心に売上を伸ばした航空宇宙カンパニーなど自動車以外の事業が、増収に大きく寄与した。
しかしながら、関係会社の事業撤退および米国生産子会社での受託生産終了による減収という条件差が大きく、全体では前年度実績を237億円下回る6,671億円で、3期ぶりの減収となった。
<2005年度上期業績:連結利益(対前年比)>
スバル国内市場での軽乗用車の台数減少などによる数量構成の悪化、海外市場での安全・環境対応のコスト増などの厳しい状況の中、原価低減努力や諸経費の圧縮、試験研究費の効率的運用などで収益の確保に努めた。その結果、営業利益は前年同期比12%増の174億円となった。
また、当期純利益は、減損会計の適用や提携解消による新型車開発中止の特別損失などを織り込みながらも前年同期並の80億円となった。
キャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが673億円と前期に比べ300億円の増加、中間連結会計期間末における現金および現金同等物は1,300億円と期首に比べ17億円の減少となった。 また、2005年9月末の有利子負債は2005年3月末比141億円減の3,981億円となっている。
<2005年度上期業績:スバル車連結売上台数>
国内市場では、前年度の軽乗用車新型車効果の反動が大きく、前年比92.1%の113,851台に留まった。
海外市場は、北米市場への新型車「B9トライベッカ」導入に加え、豪州、イスラエル、中国など出荷が伸張した地域があり、スバル車としてはプラスを確保したものの、北米サーブ向け出荷の大幅な減少をカバーできず、合計では前年比99.1%、150,446台となった。
<2005年度通期見通し>
通期の連結決算売上高の見通しは、スバル車の国内外での販売状況、現時点の為替情勢などを鑑み、10月5日の発表通り、2005年5月の当初計画を上方修正し1兆4,800億円とする。
また、利益面においても、国内のスバル車の販売が厳しい状況ではあるが、コスト構造改革の進捗、為替情勢、特別損益の実態を踏まえ、計画値を修正している。
【参考】
連結売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | |
---|---|---|---|---|
期首5月12日発表値 | 14,700 | 310 | 270 | 150 |
修正10月5日発表値 | 14,800 | 360 | 290 | 120 |
今回11月8日発表値 | 14,800 | 390 | 290 | 120 |