2005年 8月3日

富士重工業 2005年度第1四半期業績の概要

<2005年度第1四半期業績:連結売上高(対前年比)>

スバルの売上は、海外子会社の為替換算のレート差、国内市場での軽乗用車の台数減少などの減収要因を、欧州、豪州向け海外輸出の台数増加でカバーし増収となった。加えて、防衛庁向け練習機T7やボーイング777の納入機数増となる航空宇宙カンパニーを始め、自動車以外の3カンパニーがそろって増収となっている。
しかしながら、事業撤退を行った関係会社の減収のほか、米国生産子会社での受託生産終了による減収が大きく、全体では前年度実績を76億円下回り、売上高の実績は2,999億円となった。

<2005年度第1四半期業績:連結利益(対前年比)>

営業利益は、為替レート差のほか、スバル国内市場での軽乗用車の台数減少などによる数量構成の悪化、海外市場での安全・環境対応コスト増などの減益要因を、試験研究の効率化による費用削減、原価低減努力、販売管理費の削減などでカバーし、増益の12億円となった。また、経常利益は為替のデリバティブ関連評価損益の影響などで減益の4億円、当期純損失は12億円となった。

<2005年度第1四半期業績:スバル車連結売上台数>

海外市場は、欧州・豪州などの販売が好調なことから前年比104.8%、70,608台と数字を伸ばしたが、国内市場では、軽乗用車の新型車効果の反動などもあり前年比91.3%の49,550台に留まり、完成車売上合計では120,158台、前年比98.7%となった。

<2005年度通期予想>

スバル自動車部門について、市場での競争が厳しい日本市場での軽乗用車の販売は今後も予断を許さないものの、B9トライベッカの導入が計画通りに推移している北米で着実に収益を確保するとともに、販売が好調の欧州および豪州での一層の拡販、さらなるコスト削減などに努めていく。
また、為替については現在当初想定より円安傾向であるが、期末までの状況を見通すことは難しく、現時点での通期業績予想の変更はない。

※通期連結決算予想(2005年5月発表):売上高1兆4,700億円、営業利益310億円、当期純利益150億円。