富士重工業 新型塵芥収集車「フジマイティーLP71型シリーズ」の販売を開始
富士重工業は、新型プレス式塵芥収集車フジマイティーLP71型シリーズの第一弾、4トン車ベースのフジマイティーLP871を5月24日より全国のフジマイティー販売特約店を通じて発売する。
今回販売を開始するフジマイティーLP871は、塵芥収集車市場での2大メーカー、富士重工業と新明和工業とが共同で開発を行った初めての市販モデル。昨年5月に両社が発表した次世代型プロトタイプG-PXの量産型式となる。
富士重工業は、2003年10月に新明和工業と次期新型塵芥収集車の開発および一部部品の調達を共同で行なうことに合意し、実用化へ向けて開発を進めていた。共同開発のメリットを創出するために、両社の中で市場評価の高い機能の特許を相互に盛り込んだ積込みシステムを開発、搭載し、外観はこれまでの塵芥収集車にはない洗練されたデザイン形状を採用している。
また、両社は、新型塵芥収集車の開発にあたって自主安全基準「SAFETY21」を設定、その基準に基づき後方確認のバックアイカメラや後方からの視認性の向上をはかるためのハイマウントストップランプを標準装備とし、安全性の向上を図っている。
フジマイティーLP871の製造は、富士重工業エコ宇都宮工場(栃木県宇都宮市)で行い、2006年4月以降、2トン車ベース、3.5トン車ベースと順次シリーズ展開をはかっていく。同社では新型効果により2007年度までに年間販売2千台体制を確立する計画である。
なお、富士重工業と新明和工業は、「2005NEW環境展(5月24日~27日、東京ビッグサイト)」に両社共同のG-PXブースを設け、“The NEXT スタンダード”をテーマに、それぞれのブランドで新型塵芥収集車の発表展示を行なう。
フジマイティーLP871 |
【商品概要】
1.主要諸元(LP871)
架装車体:国内シャシーメーカー各社 4トン車クラス
荷箱容積:8.6m2
荷箱寸法:長さ3,155mm×幅2,035mm×高さ1,660mm
積込方法:プレス式積込、強制式排出
2.フジマイティー71型シリーズの特長
(1)国内クラス最速の積込・排出スピードと最大のボディ、ホッパ容積を実現(LP871)
① 積込みサイクル 約13秒、排出時間 約18秒
② ボディ容積:8.6m2、ホッパ容積:1.1m2
(2)自主安全基準 SAFETY21の設定
① バックアイカメラの標準装備。 後退時の後方確認だけでなく、積込作業の様子を運転席のモニターから確認可能。
② ハイマウントストップランプ・補助方向指示器の標準装備
灯火類の配置や形状を後方からの視認性の向上をはかるために最適位置と形状に設定。
③ 防災・不燃化対策装備。ハーネスや油圧ホースには耐火シートを装着。
(3)デザインの一新
① ボディとテールゲートが一体化となったデザイン。
② ホッパドアの開閉はインナースライダーを採用、突起物のない洗練されたデザインを実現。