新型車 スバル B9 TRIBECA を発表
富士重工業(竹中 恭二社長)の米国販売会社であるスバル オブ アメリカ インク*1は、米国デトロイトにて開催されている2005年北米国際自動車ショー(2005年1月9日~11日プレスデー、15日~23日一般公開)にて新型車「スバル B9 TRIBECA(ビー・ナイン・トライベッカ)」を発表した。
スバル B9 TRIBECAは、次世代クロスオーバー車を提案する「革新的SUV」というコンセプトで開発した7人乗りクロスオーバー車である。パワートレーンには水平対向エンジンと組み合わせた独自のシンメトリカルAWD (All Wheel Drive)を採用し、SUVとして十分な走破性を備えながらも俊敏かつ安定した走りを実現した。
また、スバルのラインナップで最大のモデルとなり、大人7人が乗車可能な室内空間に、多彩なシートアレンジが可能な3列シートを備えるとともに、スポーティで躍動的な存在感あるエクステリアと、安心感と運転する愉しさを感じさせるインテリアを、デザイン上の特長としている。
なお、同モデルの生産は、富士重工業の米国生産拠点であるスバル オブ インディアナ オートモーティブ インク*2にて行われ、2005年初夏に北米地区を中心に発売される。
富士重工業は、スバル レガシィに高い走破性を持たせたスバル アウトバックを1995年に北米で発表して以来、乗用車の乗り心地とSUVの走破性を持つ車を指す「クロスオーバー車」の草分けとして認知されている。本モデルはスバルのクロスオーバー車商品のラインナップを更に強化するものである。
*1石神 邦男社長、ニュージャージー州チェリーヒル
*2及川 博之社長、インディアナ州ラフィエット
スバル B9 TRIBECA |
【商品の特長】
1. 走り
理論上の完全な回転バランスを持つ水平対向6気筒エンジンの特性を活かした滑らかな加速感や、ドライバーの操作に対して正確に反応する足回りなどにより、上質な乗り味を実現。さらに、ゆとりあるロードクリアランスを持つSUVとして十分な走破性を備えながらも、低重心のパワートレーン「シンメトリカルAWD」を活かし、スポーツセダンのような俊敏かつ安定した走りと乗り心地のよさを実現した。
・ | 高回転まで淀みなく吹き上がる3.0L水平対向6気筒DOHCエンジンを搭載。優れた回転バランスが生み出す滑らかな加速感により、上質な乗り味を実現。 |
・ | 軽量・コンパクトなエンジンと重量バランスに優れたパワートレーンが生みだす優れた旋回性能により、俊敏かつ安定した走りを実現。 |
・ | ゼロ発進時や高速巡航中の追い越し時など、実用域の優れた加速性能を向上させることにより、ユーザーが実感できる高性能を実現。 |
・ | 213mmのロードクリアランスにより、高い走破性を実現。さらに、ラフロードにおいてもサスペンションストロークを活かした、優れた乗り心地を提供。 |
・ | リヤには、新開発ダブルウイッシュボーン式サスペンションを採用。室内空間を確保しながら、振動や衝撃を抑えビークルダイナミクスを高めつつ、快適な乗り心地を実現。 |
・ | トランスミッションは全車5ATを採用。変速比を細分化してクロスレシオとすることで、滑らかな変速とスポーティな走りを可能とした。 |
2. 機能・パッケージング
大人5人がゆったり座れる快適な1列目、2列目シートに加え、3列目シートにも2人乗車が可能な7人乗りのパッケージングを採用*3するとともに、使用状況に応じた優れた使い勝手を実現。
*3 3列目シートを装備しない5人乗り仕様車も設定
・ | 2列目シートには、2列目シートにゆとりをもたらす200mmの前後スライド機能を装備。 |
・ | 2列目シートには、4:2:4 分割式可倒機構を、3列目シートは5:5分割可倒&シートバック収納機構を採用し、乗車人員や積載状況に応じた優れた使い勝手を実現。 |
・ | メーカー装着オプションとして、天井部に収納した9インチモニターにより後席での映像鑑賞が可能なDVDシステムなどの快適装備を設定。 |
3. デザイン
エクステリアは、同モデルの走りの魅力を表現するスポーティで躍動的なデザインとし、スバルB9 TRIBECA と一目で分かる個性的で存在感あるものとした。インテリアは、高い質感を追求し包み込まれるような安心感を感じさせながら、運転する愉しさを想起させるデザインを表現した。
・ | エクステリアのデザインは、フロントフードからルーフ後方へと伸びやかに流れるボディシルエット、タイヤの存在感を際立たせたホイールオリエンテッドデザイン、一体感と躍動感のあるリヤ周りのデザインを実現。 |
・ | フロントは航空機をモチーフに採り入れた「スプレッドウイングスグリル」を採用し、航空機メーカーを起源とするスバルの技術力を表現。 |
・ | タコメーターとスピードメーターとを独立させた、立体的で奥行き感のある2眼メーターを採用。 |
・ | 車内に施された多彩な間接照明が、シフト周り、カップホルダー、前後席の足元や入り口などを柔らかく照らし、室内の上質な雰囲気を演出するとともに、夜間の乗降性など、機能面も向上。 |
4. 安全性
優れた運動性能により危険回避性能を高めるとともに、万一の衝突時に傷害を最小限に抑えるため、衝突安全性に優れた車体構造と、乗員を保護するための安全装置を装備した。
・ | 低重心のシンメトリカルAWDシステムを活かした優れた走行安定性に加え、全車に標準装備されたビークル・ダイナミクス・コントロールシステムによりロールオーバーに対する高い安全性を実現。 |
・ | 全方位からの衝突に対して衝撃を吸収しながら乗員の生存スペースを確保する車体と、衝撃吸収機能を持つ内装材により全座席での高い乗員保護性能を実現。さらに、前席と2列目シートには、側面衝突やロールオーバー時に乗員を保護するカーテンエアバッグとサイドエアバッグを標準装備。 |
5. 諸元・主要装備 (7人乗車モデル)
・ | 全長×全幅×全高 | 189.8in.(4,822mm)×73.9in.(1,878mm) 66.4in.(1,686mm) |
・ | ホイールベース | 108.2in.(2,749mm) |
・ | 最低地上高 | 8.4in.(213mm) |
・ | エンジン | 水平対向6気筒3.0LDOHC |
・ | 最高出力(HP) | 250hp@6,600rpm |
・ | 最高トルク(lb.-ft) | 219lb.-ft.@4,200rpm |
・ | トランスミッション | スポーツシフト 5AT |
・ | 車両重量 | 4,245lbs.(1,925kg) |
・ | トーイング容量 | 2,000lbs.(907kg) スタンダード、3,500lbs.(1,587kg) オプション装着 |
・ | 燃料タンク容量 | 16.9gallons(64L) |
・ | ホイール | Cast Aluminum/7-Spoke、18×8.0 |
・ | タイヤ Goodyear Eagle LS2、255/55R18 | |
・ | ビークル・ダイナミクス・コントロール | |
・ | 電動チルト&スライド式ガラスムーンルーフ | |
・ | フロントシートヒーター | |
・ | エレクトロルミネセントメーター | |
・ | ドアセンサーセキュリティーシステム | |
・ | 100ワット AM/FMステレオ MP3-コンパーチブル シングルディスク インダッシュCDプレーヤ ー、6オーディオスピーカー | |
・ | 160ワット AM/FMステレオ MP3-コンパーチブル 6ディスクCDプレーヤー、9オーディオスピ ーカー(メーカー装着オプション) | |
・ | キーレスエントリー | |
・ | デュアルSRSエアバッグ(運転席・助手席2段インフレ―ター、助手席着座センサー付)/ SRSサイドエアバッグ / SRSサイドカーテンエアバッグ | |
・ | タイヤプレッシャーモニターシステム | |
・ | EBD付4センサー4チャンネルABS | |
・ | リモコンカラードドアドアミラー(LEDサイドターンランプ付) | |
・ | 4灯式ハロゲンプロジェクターヘッドランプ | |
・ | フロントフォグランプ | |
・ | 空調エアクリーンフィルター | |
・ | ヒーテッドドアミラー、フロントワイパーデアイサー | |
・ | タッチスクリーン式DVDナビゲーションシステム(メーカー装着オプション) | |
・ | リヤシートエンターテイメントDVDシステム(メーカー装着オプション) |