スバル インプレッサ「S203」を発売
富士重工業(竹中 恭二社長)のモータースポーツ専門会社であるスバルテクニカインターナショナル(桂田 勝社長、略称STI)は、スバル インプレッサ「WRX STi」をベースに、STI独自の各種仕様・装備を施したインプレッサ「S203」を本日発表し、2005年1 月11日より全国スバル特約店を通じ販売する。
今回発売する「S203」は、欧州プレミアムスポーツセダンに競合できる性能を持つ「グローバルピュアスポーツセダン」をコンセプトとし、ロードカーとしての高い運動性能と快適性を備えるベース車インプレッサWRX STiに、STIがこれまでWRC(世界ラリー選手権)などのモータースポーツ活動で培ってきたノウハウを活かした独自の仕様・装備を施した。世界のあらゆる道を速く、気持ち良く走るイメージを具現化し、ユーザーが所有する悦びと走る悦びを感じることのできるモデルである。
エンジンには、専用ターボチャージャー、専用スポーツECUなどを採用するほか、ピストン、コンロッドのバランス取りなど細部に至るまで妥協なくチューニングを施し、優れた出力性能を実現。足回りには、専用の減衰力4 段可変式ストラット、ピロボール式リヤサスペンションリンクなどを採用し、高いエンジン出力に対応するとともに、優れた路面追従性としっかり感のある乗り味を両立した。
また、エクステリアには、ドライカーボン製フロントアンダースカートやリヤウイングスポイラーのほか、BBS製の18 インチ鍛造アルミホイルなどを採用し、機能性を向上させながら独自の存在感を表現。インテリアには、STIとRECARO社で共同開発し、シート表皮にグレー色のアルカンターラ*を採用した専用ドライカーボン製リクライニング機構付フロントバケットシートを装備。機能性だけでなくその素材にもこだわり、一級の走りにふさわしい上質感を融合させ、ロードスポーツモデルとしての完成度を追求している。
*アルカンターラは東レ株式会社のスエード調人工皮革です。
スバル インプレッサ S203 |
【商品の概要】
1.エンジン
低回転域から高いトルクがスムーズに発生するよう過渡特性を重視しながら、さらに常用回転域以上から高回転域まで優れたパワー感が持続する特性をねらったチューニングを施し、最高出力、最大トルクをともに向上。ベース車に対し、29kW/10N・m 向上の235kW(320PS)/422N・m(43kg・m)を実現。
・ | タービン径を大型化するとともに、タービン軸受けにボールベアリングを採用。また、タービンブレードの形状、枚数を変更し、低回転域から高回転域まで優れた出力特性を実現。 |
・ | 専用エンジンに合わせ最適なエンジンマネジメントを行う専用スポーツECUを採用。 |
・ | ターボチャージャーに吸気を導入するエアインテークダクト、およびインタークーラーに吸気を導入するエアダクトホースに強化シリコンゴムを採用し、エンジン高負荷時におけるダクトの膨張変形を抑制し、エンジンレスポンスを向上。 |
・ | ピストン、コンロッド、クランクシャフトは手作業によるバランス取りを行い、滑らかなエンジン回転上昇を実現するとともに、連続する高負荷運転時の耐久性を向上。 |
・ | 排気ガス浄化性能を維持しながら、触媒の通気抵抗を低減する専用スポーツキャタライザーを採用し、排気効率を向上。 |
・ | マフラーは、低背圧構造により排気抵抗を低減するとともに、素材にチタンを用いて約5kg 軽量化。 |
・ | 高出力化にともなう信頼性確保、および高負荷の長時間連続走行におけるエンジン性能維持のため、空冷式エンジンオイルクーラーを採用。 |
2.シャシー
高いエンジン出力に対応しシャシー性能を向上。また、ベース車の優れた操縦安定性と旋回性能を活かし、刻々と路面状況の変化するワインディングロードなどの一般道にも適した、よりコントロールの幅が広く扱いやすい特性とした。
・ | 専用の減衰力4 段可変式ストラットを採用。初期の減衰力を抑えタイヤの路面追従性を高めることで、街中などの低速走行時にはしなやかに、また高速走行時には、しっかりとした乗り味を実現。また、4 段階の減衰力調整機能により、ドライバーが路面状況、走行状況に応じて、好みの減衰力を選択可能とした。 |
・ | スプリング長を15 ㎜ 短縮するとともに、スプリング荷重を約50%強化。ロールを抑制し、運動性能を向上。 |
・ | リヤサスペンションに、ピロボールブッシュ式のアルミ製ラテラルリンクやトレーリングリンクを採用し、優れた操縦安定性とコントロール性を実現。 |
・ | リヤスタビライザーを太径化し、リヤのロール剛性を高めることで、旋回性能を向上。 |
・ | 優れたグリップ性能とコントロール性を両立させながら、排水性、耐磨耗性などにも優れた専用仕様のピレリ P ZERO CORSA(コルサ)systemを採用。 |
・ | BBS製18 インチ鍛造アルミホイールを採用し、ベース車の17 インチアルミホイール、17 インチタイヤの組み合わせに対し4 本で約6 kg の軽量化を実現。バネ下重量の軽減により運動性能をさらに向上。 |
・ | アウターベンチタイプのブレーキローターを採用し、熱変形によってローターがブレーキキャリパーのピストンを押し戻そうとするノックバックを抑制。高負荷の長時間連続走行における信頼性を確保。 |
3.エクステリア・インテリア
同モデルの優れた性能を表現する力強くスポーティなエクステリアとするとともに、機能性も向上。
また、各パーツの素材にもこだわり、上質感を追求することで、独自の存在感を演出した。
・ | 専用のフロントアンダースカートは、高速走行時のフロントリフトを抑え、タイヤの接地性を高めることで、高速走行時の直進安定性を向上。また、素材にドライカーボンを用い、軽量化と高い質感を実現。 |
・ | フロントアンダースカート下部に、ラバー製のリップスポイラーを装着。車体フロア下部への空気流入を制限するとともに、万一、フロントアンダースカート先端部が路面に接触した場合のダメージを緩和。 |
・ | 専用の角度2 段可変式のリヤウイングスポイラーを採用。高速走行時のリヤタイヤ接地性を向上。 |
・ | RECARO社との共同開発による、専用のリクライニング機構付フロントバケットシートを装備。シートの背面部、座面部を、それぞれドライカーボン製の一体式シェル構造とすることで、軽量化と高剛性を両立。また、シート表皮には、ホールド性に優れ、上質感の高いグレー色のアルカンターラを採用するとともに、背面、座面部分の体圧分布を最適化。長時間のドライブなどでも快適さを損なわない、ほど良いホールド性とタイト感を実現。 |
・ | ドアトリムの加飾部に、グレー色のアルカンターラを採用。 |
・ | ブラックソフトフィール塗装のセンターパネル、メーターバイザー、サイドベンチグリルや、ブラック色のフロアマットなど、内装にブラック色を施し、スポーティで統一感のある室内空間を表現。 |
・ | ボディ色は、クリスタルグレー・メタリックをはじめ、WRブルー・マイカ、ピュアホワイト、ソリッドレッドの4 色を展開。 |
・ | 専用のシルバーメッシュタイプのフロントグリルを装備。 |
・ | 専用S203エンブレム(フロント&リヤ)を装備。 |
・ | 専用の260km/h 表示スピードメーターを装備。 |
・ | シリアルナンバー入りアルミシフトブーツリングを装備。 |
4.その他装備
・オートモード付ドライバーズコントロールセンターデフ
・フロントヘリカルLSD(リミテッド・スリップ・デフ)
・リヤ機械式LSD(リミテッド・スリップ・デフ)
・ボールジョイント付リヤスタビライザーブラケット
・フィン付パワーステアリングオイルクーラー
・HIDロービームランプ
・濃色ガラス
・専用メタル調リング付ヒーターコントロール
・専用S203シリアルナンバー入りプレート(エンジンルーム内)
・専用STiステッカー付フォグランプカバー
・専用赤色塗装ハザードスイッチ
・専用スエード皮革製車検証入れ
・専用シリアルナンバー入りヌメ革製キーホルダー
・専用カーペットマット(STIオーナメント&強化パッド付)
【販売計画】
555 台限定(1~3 月末までの期間限定販売)
【メーカー希望小売価格<消費税含む>】( )は消費税含まず
車 種 | 東 京 名古屋 大 阪 |
札 幌 | 仙 台 金 沢 |
福 岡 | 沖 縄 | ボディ色 |
---|---|---|---|---|---|---|
スバル インプレッサ S203 AWD/6MT |
4,609,500 (4,390,000) |
4,646,250 (4,425,000) |
4,625,250 (4,405,000) |
4,635,750 (4,415,000) |
4,656,750 (4,435,000) |
クリスタルグレー・メタリック WRブルー・マイカ ピュアホワイト ソリッドレッド |
AWD:All Wheel Drive |
お客様センター「SUBARUコール」0120-052215までお願いいたします。