2004年6月30日
富士重工業(竹中 恭二社長)の汎用エンジン事業を担う産業機器カンパニーは、ドイツのディーゼルエンジンメーカー“ハッツ社”(ヴォルフラム ハッツ社長、ドイツ・ルーストロフ市)との間で、小型単気筒空冷ディーゼルエンジンの販売契約締結に合意した。 今回の合意内容は、富士重工業が現在販売しているディーゼルエンジン“DYシリーズ”の後継機として、小型単気筒空冷エンジンをハッツ社と共同開発し、供給を受け、自社ブランドで販売するというもの。ハッツ社の3モデル(1B20:行程容積 232cc・最大出力 3.5KW/3,600rpm、1B30:行程容積 347cc・最大出力 5.6KW/3,600rpm、1B40:行程容積 462cc・最大出力 7.7KW/3,600rpm)をベースに共同開発したエンジンを、2005年始めから一部地域を除くほぼ全世界を対象に販売を開始し、さらに同年中に1B20と1B30の中間モデルを市場投入する計画。 共同開発のベースとなるハッツ社の1Bシリーズは、環境対応に優れ、全モデルがすでに米国排ガス第一次規制をクリアしており、近々実施予定の第二次規制もクリアできる予定で、2006年から実施予定の国内排ガス自主規制にも充分対応が可能となっている。 日本市場では、ハッツ社の1Bシリーズ以外の多気筒ディーゼルエンジンについても独占販売権を取得し、従来のガソリンエンジンラインアップに加え、幅広く産業用・建機用の要望に応えられる体制の構築を目指している。 ハッツ社は、3KWクラスから50KWクラスの空冷ディーゼルエンジンを年間約6万台製造し、小型・中型ディーゼルエンジンの業界においては、その高性能、高品質とサービス力に定評のあるリーディングメーカーの一つであるとともに、産業用・自動車用コネクティングロッド、クランクシャフトのコンポーネントパーツも製造している。 今回結ばれる富士重工業とハッツ社の協力関係は、両社の世界的なサービスネットワークの相互補完も含めて今後、さらにサービス力を強化するものであり、共通する産機・建機市場の機器メーカーに対して共同でサービスを提供しようとするものである。
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