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2004年4月22日
 
富士重工業株式会社
新明和工業株式会社
 
 
富士重工業株式会社と新明和工業株式会社 次世代型塵芥収集車を共同開発



  富士重工業株式会社(竹中 恭二社長、以下 富士重工業)と新明和工業株式会社(井手 寿之社長、以下 新明和工業)は、次世代型塵芥収集車の開発を共同で行うことに合意し、開発に着手した。

  今回の共同開発の対象となるのは、ごみを圧縮板で積み込むプレス式塵芥収集車と、ごみを回転板で積み込む回転板式塵芥収集車の2シリーズ。開発の基本コンセプトは、現製品と比べ大幅にユーザーメリットを高めることとし、その具体化のために両社は、広くユーザーの意見、要望を求めていく。発売時期は、2005年の早い時期を予定し、両シリーズとも国内トラックメーカーの小型、中型、大型シャシすべてに対応できる型式展開を計画している。

  今回の両社協業の範囲は、塵芥収集車の共同開発および共同調達と定め、この分野においては両社が協力して機能・性能の向上を図るが、製造は、富士重工業エコテクノロジーカンパニー(栃木県宇都宮市)、新明和工業特装車事業部広島工場(広島県東広島市)それぞれで行い、販売についても両社が独自のブランドで展開することで市場においては従来どおり競合の関係を維持していく。

  富士重工業は、1962年春に塵芥収集車の製造・販売を開始、現在はフジマイティーのブランドで展開し、収集の広域化対応向け大型車や鉄道輸送に対応する脱着ボディ車、有機資源分別収集車など多様な開発にも取り組み、2001年5月には国内メーカー初の累計生産5万台を達成している。

  新明和工業は、1962年秋に塵芥収集車の製造・販売を開始して以来、今日まで低騒音・省エネ化、先進的なデザインの導入など顧客ニーズを積極的に製品に反映し、特に同社の得意とするプレス式に対する需要の増加により、この10余年で年間販売台数は倍増している。

  国内の塵芥収集車市場は年間5千台規模で推移としているものの、リサイクルや排ガス規制などの高度な環境対応性の向上や循環型社会への移行にともなう需要増、市場競争力強化のためのコスト削減への取り組みなど、多くの課題が生じている。今回の共同開発は、塵芥収集車の二大メーカーの技術と創意を結集し、こうした課題に応えるものである。

  なお富士重工業と新明和工業は、プレス式シリーズの中型モデルのプロトタイプを『2004年NEW環境展(5月25日~28日、東京ビッグサイト)』において、共同ブースで公開する予定である。

 

 

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