2003年10月6日


ゼネラルモーターズ・コーポレーション
いすゞ自動車株式会社
スズキ株式会社
富士重工業株式会社


GM、日本の戦略提携企業3社とともに先端技術を紹介
水素経済の実現に向けた燃料電池・ハイブリッド技術を公開
GMの画期的な燃料電池コンセプト、アジア地域で初登場


  東京発―米ゼネラルモーターズ(以下GM)と同社の戦略提携企業3社(スズキ株式会社、富士重工業株式会社、いすゞ自動車株式会社)は本日より、東京で自動車の環境対応技術に関し共同で説明会を開催する。

  4社は、燃料電池、ハイブリッドエンジン、CNG(圧縮天然ガス)エンジン、クリーンディーゼルエンジンといった最新技術を紹介するワークショップや試乗会のプログラムをお台場の東京ファッションタウンで1週間にわたり実施する。

  国内外から報道関係者、行政関係者、学術研究者、オピニオンリーダーらを招聘し、低排ガス性能や燃費効率を高める最先端技術の活用例に実際に触れる場を設ける。特に、今回GMが出展する技術は、自動車用及び定置型の燃料電池を基本的なエネルギー源としており、同社が目指す水素型経済の実現にとって重要な鍵を握るものである。

  GM研究開発・企画担当副社長、ラリー・バーンズは、「GMと日本の戦略提携企業は、クリーンなエネルギー源である燃料電池を利用した水素型経済の実現に向けた、高度技術のソリューションを幅広く開発してきた。日本は、燃料電池やハイブリッド技術の開発で世界の先頭を走っている。日本の政府がこの分野で発揮しているリーダーシップをGMは高く評価している」と語った。

  GMは、ハイ・ワイヤーの画期的な燃料電池応用コンセプトを今回アジアで初公開する。Hy-wire(以下ハイ・ワイヤー)は、水素燃料電池システムとGMのバイ・ワイヤー技術を融合した世界初の実用車で、GMは、自動車の概念を根本から変えることに成功している。

  GMはこの他に、世界各地でテスト走行している燃料電池車、HydroGen3(以下ハイドロジェン・スリー)を出品する。これは、現在都内でフェデラル エクスプレス(以下フェデックス)の配送業務に利用されている日本初の商用燃料電池自動車である。

  GMは今回のイベント期間中、延べ約300人を招聘し、ハイ・ワイヤーやハイドロジェン・スリーだけでなく、いすゞ、スズキ、富士重工業の開発した車両及び最新技術を、GMグループの総合力の一環として訴求する。

  バーンズは、「GMが燃料電池自動車を開発・実用化する上で日本は重要な地域である。我々は燃料電池技術のコスト水準をコマーシャルベースに乗せられるまで引き下げることを目指し、着実な前進を続けている」と語った。

  フェデックスと提携した東京での商用燃料電池車プロジェクトに先立ち、GMは今年、シェル・オイル社と提携してハイドロジェン・スリーの実証試験用水素ステーションを米国の首都ワシントン地区に設置する計画を発表している。また、ダウ・ケミカル社とは、同じく今年、世界最大規模の燃料電池発電設備を設置する計画で合意している。

  バーンズは、GMが2010年までに燃料電池車を採算ベースに乗せる構想であるとし、「これはつまり、エキサイティングで優れた自動車を消費者には手が届く価格、GMにとっては確実な収益になる価格で提供するということだ」と語った。

 

 

BACK



Copyright(C)FUJI HEAVY INDUSTRIES LTD,2000.ALL Rights Reserved.