2003年8月27日
富士重工業(竹中 恭二社長)は、このたび、無人機や小型航空機に適用可能な自動離着陸技術実証のため、小型軽量な自動飛行システムを開発し、社有機に装着して、わが国初の小型航空機による離陸から着陸までの完全自動飛行実験に成功した。 今回実験機に装着した自動飛行システムは、富士重工業が得意とする無人機技術をベースに、有人航空機へも搭載可能なシステムとして開発したもの。この実験では、GPS※1を航法に使用し、通常旅客機が自動離着陸支援に使用している主要空港の既存航法援助施設(ILS※2など)を使わず、いかなる飛行場へも対応可能としたことが特徴である。また、同システムは、主に無人機向け搭載品で構成されており、同社の航空宇宙カンパニー宇都宮製作所(栃木県宇都宮市)で製作されたものである。 |
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富士重工業は、2002年にも宇宙開発事業団、航空宇宙技術研究所との契約に基づき無人の高速飛行実証機を製造した。この実証機はクリスマス島(キリバス共和国)にて自動離着陸飛行実験に成功した実績をもつ。また、同社の民間向け大型無人ヘリコプタ(RPH2)の自動離着陸飛行実験にも成功(2002年)しており、同社は、回転翼機から固定翼機に至る幅広い航空機の自動離着陸飛行技術を保有している。 今後も自動離着陸技術を使った飛行システムの開発を通じて、自動飛行技術をさらに発展させ、無人機および小型航空機へ応用していきたいとしている。 |
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