2003年4月16日
 
General Motors Corporation
Saab Automobile AB
富士重工業株式会社
 
スバルとサーブ 共同開発および販売協力に合意

 

  スバルで知られる日本の自動車メーカー富士重工業とスウェーデンの自動車メーカーサーブは、このたびゼネラルモーターズ(以下、GM)の協力を受け、北米市場向けの新型サーブ9-2をスバルのプラットホームを活用して共同開発することと、日本市場向けにスバルの販売特約店を活用しサーブ車の販売を行うことの2点について合意し、今後協力関係を築いていく。

  共同開発となるサーブ9-2は、スバルのAWD車をベースに、その優れた走行性能を生かしながらも、デザインなどサーブ車らしい造り込みを行った新型5ドアハッチバックとして導入される。生産は、富士重工業群馬製作所において行われ、日本から北米へ輸出する。
  サーブは、商品ラインナップ上エントリーモデルとなる新型9-2を2004年夏から、若年層を主なターゲットとして、北米で販売を開始する予定。その他の詳細は、今後検討を進めていく。

  一方、販売協力については、日本国内のスバル車販売特約店を通じて、サーブ車の販売を行うというもの。販売を予定している東京スバル町田営業所、神奈川スバル港南店、大阪スバル帝塚山店の3拠点では、取扱いに向けて準備に入る。
  日本でのサーブ車の販売は、これまで主にヤナセが取り扱ってきたが、これにスバルのディーラーが加わることで、より一層の拡販を目指す。

  今回の協力関係の構築について、ゼネラルモーターズ アジアパシフィックのフリッツ・ヘンダーソン社長は、「グループの中で高いブランド力をもつスバルとサーブが、GMを通じて協力関係を築き、非常に良い成果を得ることができると考えている。GMとしても、今後も積極的に支援を行い、富士重工業、サーブ両社の関係が発展していくことを望んでいる。」と述べている。

  また、サーブのピーター・オーガストソン社長は、「スバルとサーブは、航空機をルーツとしラリー活動も盛んなど共通項が多い。また、安全で、走りを楽しむクルマづくりという点で考え方が近いブランドであり、双方の強みを融合させて新しいクルマを造ることは非常に価値がある。」と説明した。

  富士重工業の竹中 恭二社長は、「共同開発により、サーブは投資を抑え、かつ迅速に新しいセグメントへ参入することができ、スバルは工場の稼動率をより高め、売上や収益を伸ばすことができる。また、販売協力によって、サーブの日本での販売台数が増え、スバルの販売特約店のクオリティ向上にも貢献する。これらの協業は、スバル、サーブ両ブランドにとって、大きな成果である。」と述べている。

  富士重工業とGMは、2000年4月に資本関係を結び、様々な分野で提携の成果を見出すべく協議を重ねている。その協力関係は、開発や購買などの分野をはじめ、スバル トラヴィックの日本市場導入、シボレー フォレスターのインド市場導入、フィリピン、インドネシアにおけるGMオートワールドでのスバルブランドの取扱いなど、両社およびグループでの協業が着々と進捗している。

 
 
 
 
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