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2003年3月4日
 
 

富士重工業 コンセプトカー「スバル B11S」を発表

 

 富士重工業(竹中 恭二社長)は、ジュネーブ第73回インターナショナルモーターショーに、コンセプトカー「スバル B11S(ビー・イレブン・エス)」を出展し、スバルのデザインの将来性をアピールする。

 「スバル B11S」は、スバルのコアコンピタンスである、水平対向エンジンを核とする「シンメトリカルAWD」による優れた走行性能を持ち、洗練されたデザインと充分な居住空間を確保するパッケージングを両立した4ドア・クーペである。
※AWD:All Wheel Driveの略称
 スバルは、このクルマを「グランユーティリィティツーリスモ(Gran Utility Turismo)」と定義し、スポーティな走り、快適性、機能性、そして美しさを追求している。

 富士重工業は、2001年6月の竹中社長就任以降、さらなるスバルブランドの向上につなげるための重要な施策としてスバルのデザイン改革を掲げ、よりグローバルに通用するデザイン力の拡充を図ってきた。
 こうした取り組みの中で「スバル B11S」は、竹中社長自らがコンセプトの立案に参画し、デザイン部門の出身としては初めて執行役員に抜擢された杉本 清スバル商品企画本部副本部長兼デザイン部長のリーダーシップの下で具現化された初めてのコンセプトカーである。
 なお、このコンセプトカーの製作は、デザインコンサルタントとして同社のデザイン改革に協力しているスペインのFuore Design International社(Erwin Leo Himmel社長、本社:バルセロナ)が担当している。

 

 

B11S
B11S

 

 

【 スバル B11Sの主な特徴 】

1.コンセプト
 「スバル B11S」は、富士重工業の行動指針「個性、革新、勇気」をイメージした魅力的なデザインとゆとりあるパッケージング、水平対向エンジンやシンメトリカルAWDといったスバルの特徴的なテクノロジー、そして運転を愉しむための高性能なスポーツカーにも匹敵する走行性能、これら、すべてを兼ね備えたモデルである。

2.エクステリアデザイン
 「スバル B11S」のエクステリアは、流麗な曲線で構成され、大人4人が余裕で座ることが可能にもかかわらず、見る人にエレガントなクーペの印象を与えている。
 存在感のあるフロントマスクは、ジェットエンジンのエアインテークと翼の広がりを表し、スバルが航空機にそのルーツを持つことと、空を飛ぶことをイメージできる優れた性能を表現している。
 サイドドアには柱のない観音開きのメカニズムを採用、後部座席へのスムーズな乗降を可能にするとともに、インテリアスペースの印象をより広く見せることに貢献している。
 そしてルーフは、スモークガラスを用いたグラスルーフとし、オープンカーの感覚を味わうとともに、スモークガラスが生み出すやわらかな光でインテリアの質感を高める効果を生み出している。このルーフのデザインは、日本の伝統的な傘から着想したものである。

3.インテリアデザイン
 スバル B11S」のインテリアは、車体色のホワイトパールの美しさとは対照的な、はっきりした色合いのスバルブルーで統一され、日本古来の室内装飾を思わせるような繊細な仕上げや、そのパッケージングとあわせ、搭乗者に快適な空間を作り出している。
 また、後部座席のシートは、背もたれが可倒式で、スポーツ用品などの積載に柔軟に対応できる機能性を備えている。

4.動力性能
 「スバル B11S」は、走りの愉しさと環境対応の両立をテーマに研究開発中の水平対向6気筒エンジンを搭載。ツインターボの装着により、その性能目標は、最高出力294kW(400ps)、最高トルク550Nm(56.1kgfm)と圧倒的でありながら、低中速域での扱い易さも追求していく。
 シンメトリカルAWDシステムは、前輪35%、後輪65%の基本トルク配分でありながら、路面状況に応じて前後間のトルク配分を積極的かつ最適に自動制御することで、高速安定性と回頭性を高度な次元で両立するVTD(Variable Torque Distribution)方式を採用、5速ATと組み合わせている。

 

 

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