富士重工業株式会社と株式会社ポリフォニー・デジタル 「プレイステーション 2」で制御する小型電動 6 軸式シミュレーターと “GRAN TURISMO”をベースとする制御用ソフトを開発
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富士重工業株式会社(竹中 恭二社長、以下富士重工業)と、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントのソフト制作子会社である株式会社ポリフォニー・デジタル(山内 一典プレジデント、所在地:東京都江東区、以下ポリフォニー・デジタル)は、家庭用ゲーム機である「プレイステーション 2」で制御可能な小型電動6軸式シミュレーター(以下、小型シミュレーター)と、ポリフォニー・デジタル制作の全世界で3000万本以上の出荷実績を持つドライビング・シミュレーション・ゲームソフト“GRAN TURISMO”をベースとするシミュレーター制御用ソフトウェアを開発した。
今回の制御システムは、富士重工業が自社で開発したシミュレーターの表現力をさらに高めようと考え、ドライビング・シミュレーション・ゲームやその周辺機器について豊富な開発経験を持つポリフォニー・デジタルに協力を依頼し、開発したものである。
小型シミュレーターの制御を、3台の「プレイステーション 2」によって行うシステムとしたことで、同ゲーム機用ソフトウェアをベースに、シミュレーター制御ソフトウェアを開発することが可能となった。
小型シミュレーターは、富士重工業の、航空機操縦訓練用フライトシミュレーターの技術をもつ航空宇宙カンパニー、スバル車の開発を行うスバル技術本部、ならびに将来技術などの研究を行うスバル技術研究所とが共同で開発したもので、複雑な姿勢変化が表現可能な6軸式の本格的なシミュレーターとしては、設置面積や消費電力が小さく、低コストであることが特徴である。
このシミュレーターは、同社が独自に開発した、自動車の安全技術などが体験できるシミュレーションソフトウェアを搭載し、昨年の第36回東京モーターショーなどにアトラクションとして出品され、来場者に好評を得たものである。
また、制御用ソフトウェアは、ポリフォニー・デジタルが開発したもので、同社では、“GRAN TURISMO”シリーズの優れた画面描写力や高度な車両シミュレーション・エンジンを活かし、小型シミュレーターの反応速度に合わせた制御データを出力する機能を開発するとともに、より正確な動きを表現するために、その制御データのチューニングを行った。
今回、この新しい制御システムを開発したことにより、小型シミュレーターは、車両の動きを正確に画面上に再現し、その車両の動きとシミュレーターの動きを綿密に連動させることで、実際にクルマを運転する感覚を体験させることを可能にしている。
なお、富士重工業では、スバル インプレッサで、ラリーコースの走行を体験するシミュレーターとして、ジュネーブ第73回インターナショナルモーターショー(一般公開3月6日~16日)に出品するのをはじめ、今後も同社のイベントなどで活用することを検討している。
※ 「プレイステーション」ならびに“GRAN TURISMO”は、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの登録商標です。
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