2002年8月8日
富士重工業(竹中 恭二社長)は、ボーイング民間航空機会社(米国ワシントン州シアトル、アラン・ムラリー社長兼CEO)向けに777型機の最新派生型機で長距離・胴体延長型777-300ER※用の初号機中央翼を納入した。これは777型機の通算423号機目にあたる。
※ER : Extended Range
富士重工業は、777型機の他モデル同様、米国ワシントン州シアトルにあるボーイング社での概念設計作業に技術者を派遣するなど、777-300ER型機の開発初期段階から参画している。また、2001年夏からは詳細設計作業を宇都宮へ移管して実施してきた。
同社は、胴体と主翼を結合する最重要機体部位の1つである中央翼のほか、主脚扉と翼胴フェアリングを担当、これまで422機分を納入している。
777-300ER型機は、2000年2月に開発開始を決定した777シリーズの最新派生型機で、3クラスで365席、ベースとなった777-300型機より1,300 nm※長い7,520 nm※の航続距離を誇る。ボーイング社によれば、2003年初頭の初飛行を経て、2004年3月からエアライン納入が開始される予定である。6月末現在で、日本航空、全日空など6社から46機を受注している。
※nm : Nautical Mile (1nm=1.852 km)
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